東村山市議団で増税と大軍拡に抗議する駅頭宣伝を行いました。その時にお話しした内容をお伝えします。

 

 

私が入党したのは安保法制が強行採決された時です。戦争への道を開く法律上の整備ができてしまったがとても悔しくて、何とかしたいと思って入党しました。

 

ところが、岸田政権の敵基地攻撃能力の閣議決定は、安保法制を上回るひどさです。

戦後安全保障政策の根っこである「専守防衛」を、国民的な議論もしないで、国会での議論さえしないで、閣議決定だけで、勝手に決めてしまうということは、民主国家の基本を突き抜けてしまうような怖さがあります。

 

9条で誓った専守防衛は、過去の戦争の反省から生まれたものです。

平和主義は日本が絶対に手放してはいけない大切なアイデンティティであるはずです。

ひとたび戦争が起きたら、正しいとか正しくないとかそんなことは全く関係なくなってしまいます。ミサイルを打ったら奪われるのは命であり、くらし。そんな風に誰かの命を奪う権利なんて、どんなことがあってもないはずです。

 

岸田さんは「専守防衛は維持される」、「敵基地攻撃能力」を「自衛のための最小限度」だとしていますが、第三者からはそうは見られません。

「相手国が先頭の準備をした」と、言ってこうした都市にミサイルを撃ち込んだら、先制攻撃そのものではないでしょうか。

 

自衛以外の理由で軍備を進めている国はありますか。

侵略すると言って始まった戦争はひとつもなくて、すべて「自衛のためだ」と言って始まるのが戦争だということは過去の歴史が証明しています。

ロシアだって、侵略するとは一言も言っていません。

軍事増強で、国民を戦争に動員しようとする危険な道に踏み出すことになるのではないでしょうか。

 

安保3文書の中で、私が特に怖い事が3つあります。

  1. 民間空港や港などの公共インフラを活用すること。

空港や港は無人では使えません。

そこで働いている労働者は軍事態勢に組み込まれてしまいます。

 

➁公的病院の積みたて金を軍事費に活用するために国庫への返納すること。

本来はそのお金は病院や医療の拡充や、そこで働いているケア労働者の待遇改善に使われるべきお金なのに、ミサイルに使っちゃうっていうんです。

 

  1. 学術機関を軍事動員する方針。

学術研究に軍事研究が入り込み、お金で誘導していく政策が進めば、断れない状況が生まれるのではないでしょうか。

軍事研究は機密とされ、研究成果も公表できなくなってしまいます。

軍事研究で本当に日本の未来が発展するでしょうか?

 

軍事予算拡大で、私たちの暮らしに影響が出てきます。

大きいのは増税です。

将来の世代につけを回さないと言っていますが、

そもそも軍事予算を増やさなければツケなんかいらないはずです。

 

だいたい、社会保障費がかさむと言って、

これまでも、介護サービスを削り、高齢者医療の負担を増やし、生活保護を減額、病院を削減し、保健所を減らし、投票所を減らしてきた。

様々な分野で社会保障を削ってきたのが自民党・公明党政権です。

 

その反省もないままに、軍事費のためにいとも簡単に増税を口にする、

そんな岸田総理に市民のくらしは見えているでしょうか。

 

困っている市民のくらしが犠牲になる、こんな仕組みを黙って見ている訳にはいきません。

こうした動きを止め、平和主義を守るには世論しかありません。

世論を作るのは、私であり、ここを歩いている一人ひとりの声です。

 

SNSで発信し、お友達や家族と話してみる、

政府にFaxやメールを送ってみる、議会に陳情を出してみる、

自分ができそうなことを少しずつみんなでやれば、大きな力になるはずです。

 

最後に「あたらしい憲法のはなし」を紹介します。

「みなさんの中には、こんどの戦争におとうさんやにいさんをおくりだされた人も多いでしょう。ご無事におかえりになったでしょうか。それともとうとうおかえりにならかかったでしょうか。

また、空襲で、家やうちの人を亡くされた人も多いでしょう。

いまやっと戦争は終わりました。二度とこんなおそろしい、悲しい思いをしたくないと思いませんか。こんな戦争をして、にほんの国はどんな利益があったでしょうか。

戦争は、人間を滅ぼすことです。

このまえの世界戦争のあとでももう戦争は二度とやるまいと、多くの国々ではいろいろ考えましたが、またこんな大戦争をおこしてしまったのは、まことに残念なことではありませんか。

 

そこで、こんどの憲法では、日本の国がけっして戦争をしないように、2つのことを決めました。

その一つは戦争をするためのものは一切もたないということです。しかしみなさんはけっして心細く思うことはありません。日本は正しいことを他の国より先に行ったのです。世の中に、正しいことぐらい強いものはありません。

もう一つは、よその国と争いごとがおこったとき、けっして戦争によって相手をまかして、じぶんの言い分を通そうとしないという事を決めたのです。穏やかに相談をして、決まりをつけようというのです。なぜならば、いくさを仕掛けるということは、結局、自分の国を亡ぼすようなはめになるからです。また、戦争とまでゆかずとも、国の力で、相手おどすようなことはいっさいしないことに決めたのです。これを戦争の放棄というのです。そうしてよその国と仲良くして、世界中の国がよい友達になってくれるようにすれば、日本の国はさかえてゆけるのです。

みなさん、あのおそろしい戦争が、二度とおこらないように、また戦争を二度と起こさないようにしましょう。」

 

私はこの文を読むと、平和主義をつないでいかなければと力が湧いてきます。

自分ができること、世論を広げる活動をしていきたいです。

 

長文なのに最後までお読みいただきありがとうございました。