35mmフィルム上映で名作映画を観る喜び。

アサミ中の人2号です。

今日から高崎電気館で「名画鑑賞会」が始まりましたよ!

 

木下恵介監督作品「二十四の瞳」と「野菊の如き君なりき」

成瀬巳喜男 監督作品「めし」と「流れる」の四本です。

私のお勧めは「流れる」。

私の大好きな高峰秀子が出演していますが

この映画の高峰秀子はそんなに良くない。(あくまでも高峰秀子比で)

実年齢より若い役を演じているせいもあって

(だって39歳の山田五十鈴演じる置屋の女主人の娘を

32歳の高峰が演じているのですよ??)

「女優オールスター映画と打ち出すために駆り出された」感が漂います。

しかし他の女優達は猛烈に皆素晴らしい。

山田五十鈴は勿論、田中絹代、岡田茉莉子、粟島すみ子。

そして何と言っても杉村春子!

杉村春子の上手さを存分に味わえます。

まぁどんな映画だっていつも杉村春子は良いのだけれど。

「この映画の杉村春子はイマイチだなぁ」と言う映画があったら教えて欲しい位です。

「流れる」の私のベストシーンは

「お座敷から帰ってきた杉村春子がやけっぱち気分で岡田茉莉子と踊り出す」ところ。

あの場面がもう一度(いや何度でも)観たいので、私も観に行くつもりです。
 

ご本人がこの本の中で語られるところによると

「いきなり朝九時から酔っぱらって踊るシーンで大変だった」との事。

「いきなり『アァ~』なんて踊れないですよ」と仰いますが、見事に踊っておられます。

いやもう本当に凄いんだ、杉村先生。

弟子でも付き人でも無いのに、つい「先生」と呼んでしまいたくなる女優、それが杉村春子!

 

「映画を見に行きたいけれども、人混みの中出掛けていくのは嫌だなぁ

 シネコンは大型ショッピングモールの中にあるし…」とお思いの方。

高崎電気館なら大丈夫ですよ。密を避けて映画を鑑賞する事が可能です。

お家で映画を観るのも良いですが、やっぱり映画館で観たいですよね。

体調を整えて、ルールを守って鑑賞するように致しましょう。