９４歳のおばあちゃんとパチリ★
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９４歳のおばあちゃんとの
思い出
思い出されるのは１０代の頃。
横須賀に住んでいた私。
あの頃好きだったお気に入りのカバンは
おばあちゃんが選んでくれた
臙脂色で
持ち手の部分の色が変わってしまうくらい
長く使っていた。
一緒に鏡に並んで
肩にかけたり手に持ってモデルの真似をして
似合う？なんて
おばあちゃんに聞いたあの日を
昨日のことのように思い出す。
ねぇ、おばあちゃん。
６人キョウダイの
長女として育った私は
常に赤ちゃんを抱いて
私を【姉】として育てた母より
冷たく細い足をくっつけて眠った
おばあちゃんの肌の感覚や
絵本を捲る神経質そうな指に
ゴールドの２連の指輪がついていた事とか
熱っぽい時の私の頬を包み込んで
大丈夫かい？と
覗き込んでくれた
湖のように澄んだ瞳とか
おじいちゃんがなくなる前に
一緒に病院に行くバスで
女の顔になる横顔とか
全部全部覚えているよ。
おばあちゃん、
先日９４歳になって
おめでとうの電話の向こうで
もう私は長くないよ、と
力なく言ったその言葉に
ことりと胸の何かが動いて
子供の私が顔を出した。
そんなこと言わないでよ、って
おばあちゃん、
いつまでも元気でいてよ、って
大好きなどら焼きもごちそうするし、
箱根の温泉もまた一緒に入ろうね、って
言ったのに。
おばあちゃん、
おばあちゃん。
うん、うん、と
頷く声に
どこか諦めを感じてる声に
悲しくなった。
ママ夢ラジオをしているのも
遠く離れて暮らすおばあちゃんや両親に
自分の姿を見せてあげられるかな、と言う思いも
強かった。
私は全然
長女としても
【孫】としても
良い子じゃなかったから。
何か、私が出る事で
親孝行やおばあちゃんに
笑顔になってもらえたら、と
思っているから。
すごいねぇ、
あさみ、すごいねぇ、と
芸能活動していた２０代の時から
何かに出ると喜んでくれる
おばあちゃんの笑顔が嬉しくて。
渋谷クロスFMに初めて出たときも
思い切り、
カメラに手を振った。
おばあちゃん、見てる？
私はここだよ、って。
目も、耳も年のわりに
しっかりしてるとは言え
９４歳。
今年もラジオに出たら
私はここだよ、って
思い切り手を振ろう。
おばあちゃんにわかるように。
ママ夢ラジオのおかげで
遠く離れた家族とも
繋がること、出来ている。
笑ってくれる人がいるから。
私は今日も頑張れる。
あなたは
誰に、何を伝えたいですか？
おばあちゃんが９４歳で永眠致しました。
ブログ、読んでみてください。
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