ABAによるトイレトレーニングをご紹介します✨
ABAでは、
習得させたい課題の達成までの行程を分析して(TA ;task analysis)
その行程をスモールステップで細分化して教えていくことが基本となります。
これは、トイレトレーニングだけでなく、
衣服の着脱や歯磨き等の
身辺自立から
読み書き、計算等の
アカデミックスキルまで
何から何まで・・・
『ターゲットとする課題を
いかにスモールステップで
細分化してプログラミングするか』がスムースにそして、
楽しく課題をclearさせる鍵になります🍀
トイレトレーニングを始めるお子さまの年齢・学習に対するレディネスの有無により、
トイレトレーニングプログラムの内容が異なりますので、一概に言えないのですが、
この課題も
目合わせトレーニング
同様
ABAセラピーを始めたばかりのお子さまではなく、
DTT
などで、ある程度の課題に取り組め、一対一でのセラピーが楽しくできるようになってから始められると良いのかなと思います🍀
そして、トレーニングをなさるときは、
ある程度の期間(1週間から2週間)、
何も予定を入れずに
トイレトレーニングだけのためにご自宅で付きっきりで缶詰めになることをお勧めします🍀
何かしら
新しい習慣を身に付けるためには、エラーレスラーニングで誤学習させずに成功体験を多く積ませることで
スムースに正しい習慣を身に付けることができるようになるからです。
トイレでおしっこ(うんち)をする一連の動作を課題解析してみます🍀
①ドアを開ける。
②トイレに入る。
③トイレの便座に座る。
④おしっこ(うんち)をする。
⑤おしりを拭く。
⑥トイレの便座から降りる。
⑦水を流す。
⑧トイレから出る。
⑨ドアを閉める。
(本来ならば、スボンをおろす、パンツをおろすなどの行程も含まれますね🍀)
トイレではなく、おまるで練習なさるといいと思います。
お子さんによって、上記したプログラムの行程は長くも短くもなりますね。
そして、おこさんによって、
どのステップをより細分化した方が良いか?
を考えて、プログラムを作ります。
②の『トイレに入ること』
に対して
嫌悪感や恐怖感がある場合は、
まず先に
『トイレに入ること』
だけをターゲットにして練習します。
強化子とは、その後、お子さんの行動の発生頻度を増加させるご褒美の事なのですね。
お子さんが一番好きで、心から嬉しいと思えるもの✨
ターゲットとなる行動をしたすぐ直後に( 1/2 秒以内に)
強化子として与えます🍀
この時に、同時に、とびっきりの笑顔と誉め言葉を一緒に添えます。~~~~《対提示》~~~~
定型発達のお子さんは、大人からの注目や笑顔、賛辞が嬉しくて、自然と様々な事を吸収していきますが、
元々、周りの人に関心を示さない、他人への興味・関心が稀薄なZIHEIっ子は、
誉め言葉や笑顔自体に心をときめかせて嬉しくなったりしない場合が多いのですね、
なので、
とびっきりの強化子を獲る度に、同時に笑顔・誉め言葉と併せて伝え続ける(対提示)ことで、
始めは、強化子が嬉しいと感じているのですが、、、
いつでも
嬉しいと感じるときに笑顔や誉め言葉が添えられていることで、、
だんだん、
笑顔や誉め言葉自体も
嬉しいなと
感じてもらえるようにしていく事ができるのですね(*^^*)
~~~~
お子さんが、とっっても嬉しいものが、
オモチャだったりお菓子だったり、
こちょこちょくすぐったり、
高い高いだったり、
シャボン玉だったり・・・
お子さまによりますが、
お子さんが一番好きなものをチョイスします🍀
(トイレに食べ物を持ち込むのは、いかがなものかなと思いましたが、ターがトイレでおしっこを出来るようになったときの強化子は、マーブルチョコでした(^^))
ここでの注意点は、
今、一番のターゲット行動は、トイレトレーニングなのでね。
他の課題でもらえる強化子ではない、超スペシャルな特上の
トイレトレーニングの時だけにしかもらえない、思い浮かべるだけでニコニコワクワクしちゃう強化子を用意してください🍀
~~~強化子のブランディングと動機付け操作~~~
それまでのトレーニングでの強化子よりも特別に嬉しいものでトイレトレーニングの時にしかもらえないものを選びモチベーションを上げることがとても大切です。
ドアを開けておき、
ドアの前まで来たら、
思いきり誉めて+笑顔と共に強化子をあげ
すぐに解放してあげます。
少しずつ、ドアの前にいる時間を増やしていき、
次にトイレの中まで入れたら、笑顔と称賛+強化子で強化して、
また、少しずつトイレの中にいれる時間を増やしていき、
次は、水を流したら同様に強化して解放してあげて・・・
少しずつ、トイレにいれる時間を長くして、その都度強化していくことで
『トイレって楽しいな』と感じていってもらいます(*^^*)
うちでは、トイレに入ると
大好きなポニョの歌を歌の絵本で流したり、
音のなるオモチャを渡したり、
ラムネやグミをほんの一欠片あげたり、
パンツぱんくろうのトイレトレーニングに登場するトイレmanを真似て、便座の蓋に、目と鼻と口と眉毛をフェルトで作って、両面テープで張りました💞
トイレに入って水を流して出ることが楽しく出来るようになってきたら
③のトイレに座ってみる練習を加えます。
始めは、ほんの一瞬座れただけで、
思いっきり誉めて+笑顔+強化子で解放して。
次に、トイレに座ってみる時間を少しずつ少しずつ増やしていきます。
トイレの高さが怖くないようにしっかり支えてだっこしてあげるといいと思います(^^)
また取っ手付きの補助便座や足台を置いてあげたりするといいですよね(*^^*)
お子さまに合わせて、ほんの少しずつ、ほんの少しずつハードルを上げていきます。
私の場合は、私がトイレで用を足すときに一緒に来てもらい見せて、
最後に流すところだけ、ターの担当としてターにお願いして慣らしていきました。
あと、
ターは、怖がりでトイレの便座に座れなかったので、
私が、便座に座り、だっこして一緒に便座に座り強化子で遊ぶ事から始めました。
準備段階の①②③⑥⑦⑧⑨
(④⑤以外)
が、楽しく出来るようになってから、
トイレでおしっこをするトレーニングを始めます。
~後編へ続く~