2014年9月28日初めて共感を求める言葉を発した日 | ZIHEIの壺〜 自閉症児の子育て と ABA (応用行動分析)療法 奮闘記〜

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カナー自閉症の息子。ABA(応用行動分析)と出会い 確かな効果を実感し実践中。小学1年生から母も毎日学校に付き添いながら息子と共に成長の日々を過ごしております。このブログを通し同じ境遇の方々と繋がれたら嬉しいです。

2014年9月28日

ABAセラピーを初めて4年8ヶ月過ぎた頃です🍀

ターが私に
「自分の要求」以外の言葉を
なんと!
自分から投げかけてくれました(;_;)


夕方、ターと二人でお散歩に行ったのですね。

歩いて40分程の所に、ターの大好きな緑地公園があるのです。


往復で80分なのでね。

歩行トレーニングを兼ねて
遠くの公園まで、よく遊びに行くのですね(^^)

秋も深まり、
金木犀の花が咲き始めましたね。甘い香りが、澄んだ風にのって微かに流れてきます。

そして、草むらでは、コオロギや鈴虫が盛大に鳴いていました。

そうしたらね、ターが、
「鈴虫が鳴いているよ。」
って、初めて

言ってきてくれたのです🍀


それも、私の目を見つめながら🍀

そして、いつもと違って抑揚のあるとても自然な語り口調で・・・


ターが、自分から私に話しかけてくれる言葉は、ほとんど、全て「自分の要求」を伝えて、

それを叶えるためのものばかりでした。

例えば、
『○○を食べたいな。』とか

『電気つけて。』とか

『あっちいってて~~(/^^)/』
とかね(^^)
また、

『○○に行きたいな。』とか

『○○しないよ。』(したくない)とか

『○○が来るよ。』

(その誰それに、会いたい時にターはそのように表現します(^^))
等など・・・。

最近のターは、自分が必要なときだけ最小限なのですが・・・
自分の要求を伝えてくれるのですね(*^^*)
これらの意思表示は、今までのABAセラピーで
要求を伝えるトレーニング(マンドトレーニング)

イントラバーバルトレーニングで、時間をかけてこつこつつじっくり1つずつ
パターンで覚えてきた
センテンスを駆使して

やっと、伝えられるようになってきたものなのですね🍀


でも、どちらかというと
暗唱するような
淡々とした機械的な言い方で、
あとは、単語だけでの要求だったりなのです。

だから、会話らしい会話にはならなくて
いつも  私からの  一方通行で、
いろいろと話しかけてきました。
話しかけ続ければ、
いつの日にか、きっと
ターの言葉が溢れ出てくる。

と願いながら🍀


そして、要求を伝えるトレーニング(マンドトレーニング)と平行して、


共感を求める言葉をだすためのトレーニング
ずっと続けてきたのですね(*^^*)
ABAのプログラムの中に、『共同注視』という課題があるのですが、
この課題は、
『自分が感じた気持ち(感動)を自分以外の誰かと共有したい』
と感じさせ、
『自分の気持ち(感動)を伝えるために他人の関心をひこうとする』
トレーニングなのです。

ターにとっては、この
『共同注視の課題』は、
とってもとっても難しくて(;_;)
なかなか越えられないハードルでした(ToT)


そうしたらね(;_;)、
待ちわびたその日が
初めて、昨日訪れました\(^^)/

『そうだね、鈴虫が鳴いているね✨コオロギもいるね。』
『ター、教えてくれて、ありがとうね。ママは、嬉しい気持ちだよ。』

と嬉しくてギュッ~と抱きしめました。


秋の香りに、秋の音。
自然を感じるときって
なんだか、心地良く

気持ちが安らぎます

ターも私と同じように

虫の鳴き声が良い音だって感じてるのかな🍀

それとも、昆虫図鑑の鈴虫を思い浮かべているのかな🍀


ターが考えていること
ターが感じていること
ターの心の声を
もっと、もっと・・・
たくさん聞きたい。
って

また、切に思うのでした🍀


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浅間ペンギン