テスコボーイ、アローエクスプレス、ノーザンテースト、サンデーサイレンス、トニービン、リアルシャダイ・・・。
過去40年間の日本のリーディングサイアーはネイティヴダンサー系のキングカメハメハ以外は全てネアルコの父系の馬達だ。

また過去10年の凱旋門賞勝ち馬も2010年のワークフォース(ネイティヴダンサー系)以外はネアルコの血を引く。
モンジューやダンシングブレーヴ、ラムタラ、ニジンスキー、ミルリーフ・・・と歴代の欧州の名馬たちもネアルコ系だ。

数え上げればきりが無いぐらいネアルコの血は世界中に広がっている。

ネアルコは20世紀前半に活躍したダービー伯爵、アガ・カーンと並び称される生産者のフェデリコ・テシオが生産した馬である。
ネアルコの現役時代はイタリアのクラシック2冠を制した後、イタリア最大のレース・ミラノ大賞典を無敗で勝ち、13連勝。
そしてフランスに渡り、当時世界有数のレースだったパリ大賞典にも勝ち、14戦無敗で現役を終えた。

ネアルコは種牡馬として大活躍しただけでなく、ナスルーラ(グレイソヴリン・ボールドルーラー・ネヴァーベンド、テスコボーイ・・・)、
ロイヤルチャージャー(ヘイルトゥリーズン、サーゲイロード、サンデーサイレンス・・・)、ニアークティック(ノーザンダンサー、ノノアルコ、ノーザンテースト・・・)等の後継種牡馬も大活躍してその血は世界に広がった。

ネアルコは1957年23歳の時、種付けシーズン中、急に身体に変調をきたして、6月27日にあっけなく亡くなった。