入門講座 今週の予定
カトリック上野教会
3月10日(日)12時
お話しするのは晴佐久昌英神父です。
初めての方も、お子さん連れの方もお気軽にお越しください。
お待ちしております
以前のお話
『 彼が、「自分がこういう病気にならなかったら、もっといい人生を歩めていたんじゃないかなぁ」と、私に問いかける、その気持ちはわかる。
なかなか、闘病ってつらいし、病気を理解してくれる現場も少ないし。
「病気にならなかったら、会えなかったじゃないですか」って言ったら、
「 !! そうですよね」って言ってね、
だからもう、人生は二度ないので、AコースとBコース比べて、どっちがいいかって見てから決めるってものじゃない。
1本しかない。
やはりそれは、神がおそなえになった道であって、そこにいろんな恵みがあるのであって、
「もっとこうだったら、よかったのに」とか、「こっちに来たから、失敗したんだ」と後悔するとか、それこそ悪霊のささやきですね。
だって、「今、あなたはしあわせじゃない」って、そういうことになるでしょう?
「もっといい人生があったはず」とかね、「今はよくない」って言ってることじゃないですか。
そんなこと、ないんです。「今」は、いいんです。
100歳のおじいちゃんの、「最高の日は、今日だよ!」という感覚。
ぼくらは、望んで生まれてきたわけじゃないので、
神さまの作品ですから、
作品のほうが作者に、「もっとこうしろ、ああしろ」と言ったって意味がないんで、
与えられた今日を、感謝をもって、
「こんな体、こんな心、こんな才能で、申し訳ありません」とは思うけれども、
でも・・・、神がそうしたんだから、その意味においては誇り高く、私たちは作品のほうなので。
いただいたこの今日を、いただいたこの心と体で、
感謝して、賛美して、最高の一日として、生きます。
で、明日は明日でね、どうなるんだか、そんなことは知ったことじゃない。
イエスさま、教えの基本は、「明日を思い悩むな」ですから。
だから、明日のことなんか考えてもしょうがないんで。
「来年の事を言えば、鬼が笑う」って言いますけど、明日のことだってねぇ。
「鬼が笑う」って言い方、面白いね。
「悪魔が笑う」でも面白いかも。
「来年の話をすれば、悪魔が笑う」、いいじゃないですか。
「明日のこと悩んでると、悪魔が笑う」
悪魔は、来年の話とかさせたがるんですよ。
そういう話で、今をね、なきものとしようとしているわけです。
明日の悩みを心にこう忍び込まれば、夜、眠れなくなるじゃないですか。
今こうして、床について、神の恵みのうちにすべてを委ねる・・・なんていう幸いを邪魔したいわけです。
神の御手のうちにあるっていう喜び。
父と子と聖霊のみ名によって アーメン。
いつくしみ深い神さま、私たちを祝福してください。
あなたの恵みのうちに、私たちが一つの家族となって、
あなたが与えてくださった今日を、喜びと感謝をもって、あなたにお捧げすることができますように。
私たちの主キリストによって』
アーメン。
Lydia