今日は、上野教会に住んで4年になる、スリランカの難民のラリットさんのお話が印象に残りました。
『 昨日、ラリットさんが入管に出頭する日でね。
ラリットさん。
私も4年、教会で一緒に暮らしているスリランカ人の難民ですけれども、
入管法がね、改悪と言っていいんでしょう、変えられて、
ついに出頭する日がやって来て、いったいどうなっちゃうんだろうってね、
教会の仲間たち、すごく心配して、祈ってきましたし、いろいろ調べたり、弁護士さんと相談したり、支援団体と連絡取り合ったり、
まあ・・・、もしかすると、強制送還。
そうすると、ある意味、死刑宣告みたいなところもあるわけですよね。命からがら逃げて来た人をただ送り返したら、殺されちゃってもおかしくないという。
よくて収監。だけど、よくてって言っても、入管でほぼ殺されたも同然というウィシュマさんのこともありますから、それも恐怖だし、
ラリットさん、もう緊張のあまり、本当につらかったし、心折れてもしょうがない。心を病んじゃってもしょうがない、みたいな状況の中で、
しかし、仲間たちがね。彼なんか、侍者もしてるわけですからね、教会の仲間たちが一緒に祈って、寄り添って。
昨日は、入管に出発する前にみんなで集まって、30人くらいいましたかね、お祈りもしました。
私が彼に祝福を与えてね、「神のみこころが守ってくれる」とそう宣言して、送り出しました。
何人も付き添って入管まで行って、私たちが集めた署名とか、ラリットさんがどんなにみんなの中で素晴らしい働きをしているかということを書いた訴状をすでに送っているから、そういう仲間たちも一緒にやって来たということで、みんなが一緒に行ったわけですけれども、
部屋に入るときは、一人ぼっちですから。
・・・まあ、出て来て、ホッとしたような感じではあったようで、
とりあえず、ひと月延期になったんですよ。
その場で収監とか、その場で強制送還が決定されるということではなく、とりあえず、ひと月延期。
だから、ひと月、首の皮一枚つながりましたくらいだけれども、でも希望がね、生まれてきたという意味で、ラリットさん、すごく安心しました。
彼が入管に行くときに、付き添った一人が、去年、浅草教会で洗礼を受けた〇〇君なんですよ。
あんまりにも親しくしゃべってるんで、「あれ? どこで、会ってたの?」って聞いたら、
「今日、初めて会った」って言うんですよ。
今日初めて会った、その青年が、ウィークデイに、ラリットさんが入管に行くのに寄り添って、ずうっと話して、
そして、そのあと、浅草教会に一緒に現れて、夜の入門講座の一緒ごはんをみんなで食べたんです。
ラリットさんと〇〇君と、他の仲間たちで。
で、とりあえずは、「おめでとう」と。
「信じよう」と、みんなでまた励まして、また祈りました。
一緒にごはん、食べました。』
ラリットさん、前情報がとても暗かったので、最悪のことも想像してましたが、とりあえずですが「ひと月延期」と聞いてホッとして、さらになんと昨日は一緒ごはんを食べたと聞いて、なんかすごく神さまの愛を感じました。
もちろん、これからどうなるか、わかりませんが。。。
そして、ラリットさんに寄り添った青年というのが、この→『神のランタン』の青年です。
そのことにも感動しました。
みなさま、ラリットさんのこと、お祈りください。
そんな素敵な木曜夜の一緒ごはんのメニューです
お出汁香る鶏鍋、常夜鍋(鬼おろしポン酢で)、奈良漬(お土産)、ごはん。
赤&白ワイン(差し入れ)、カシューナッツ羊羹
今日は、金曜昼も一緒ごはんでした
永井荷風の好んだお雑煮、オーブンで焼くチャーシュー、ゆず大根、中国風きゅうりの醤油漬け、人参と明太子、わかめのおにぎり、生クリームを添えた季節のフルーツ、ガレット・デ・ロワ、参加者の方が作ってきてくださったバナナとくるみのイタリアンケーキ、でした
フランスの公現祭に欠かせないお菓子、ガレット・デ・ロワ。今年は、アーモンドとりんごでとっても美味しかった
中に隠されたフェーブ(小さな陶器の人形)を当てた人は「王様」という、美味しくて楽しいお菓子。今回当てた方は、「女王様」でしたおめでとうございます
お人形は、こちら。
可愛いですね。フランスでは、工夫をこらした色々なフェーブがあるそうで、コレクションしたくなりそうな、何かのシリーズで作ってる洋菓子店もあるそうです。
上野教会のご様子は、こちらでどうぞ→『上野教会生涯学習部』
来週も、晴佐久神父さまの講座です。
お待ちしております。
Lydia