主のご降誕おめでとうございます星

 

降誕節が始まりました。

今、明るい気分の方もちょっとしんどい気分の方も、新たに(という言い方は変ですが)お生まれになった幼子イエスさまが、静かに、やさしく、光のほうへ導いてくださっていると信じます。

恵みに満ちた降誕節をお過ごしくださいむらさき音符

 

 

星空以前のお話星空

 

 

『 家族にしても、友人にしても、人と人との関わりって、いっぱい蓋があって、関われないようになってるんですよ。だいたいが恐れですけど。

だけど、そういうのを取り払って、信じて向かい合う。

 

一緒にごはん食べるでもいいんだけど、

そうすると、その相手の中にもちゃんと聖霊の働く場所があるんです。

私の中にもちゃんとある。みんなの中にもちゃんとある。

聖霊っていうのは、神さまの心というか、神さまの力というか、神さまの愛というか。

神って目に見えないじゃないですか。

目に見えないけど働いているわけじゃないですか。宇宙万物の中に。あるいはすべての歴史をとおして。

この空中にも、そこの葉っぱにも働いているんだけど、それが一番働いているのは、人の心。

人に神を求めさせて。

もちろん人間は自由意志をもっているので、いろいろ失敗したり、変なことをしているんだけれども、

何をしているかとか、どんな人間かとか、全然関係なく、誰の中にもちゃんと神さまの、その透明な働きっていうものが備えられている。

なぜ備えられているか。もうひとりの誰かと、その聖霊の働いている場同士で響き合うため。

人間は言葉っていうものを生み出して、人の中に特別に与えらた、それをキリスト教は「魂」と呼んでますけど、魂同士で結びつく。

利害関係やなんとかを超えて、愛でちゃんとつながる。それを神は望んだんです。

だからみんなの中に魂が備えられています。

そこが向かい合って、つながったとき。

昨日のオペラでも、音楽もあったし、芝居もあったし、演出も素晴らしかったんで、そういうふうに高められていくと、

現実の中ではいろいろ蓋がついてて開かなかったものが、芸術の力で少しずつ開いていくんですよ。

自分の中にも本当に清らかな魂の分野があって、そこと何かがつながるっていう、あの喜び。

私なんか、隣の人に「素晴らしかったですね!」って言いたいけど、言ったら怖がられるから言わないですよ。言わないけど、みんなでこれを聴けたんだっていう喜び。それは、大きいですね。

人間関係がうまくいかない。それはそうですよ。いろいろ大変でしょう。

どう関わっていいか、わからない。それは習うことでもないし、修行しているうちに人生終わっちゃうし。

宗教の力。そういう人間関係、どうやって向かい合って、どうやって関わっていったらいいのかっていうとき、あなたの中に、ちゃんと関わる力がすでにあります。

正直に、真っ直ぐに、相手を信じて関わるならば、

当初は誤解されたりとか、うまくいかないことがあったり、かえって逆効果だったり、そういうことはいくらでもありますよ。

だけど、策におぼれて、何か計画して、上手なプログラムで、本屋さんに行くと人間関係の「こうしたらうまくいく」みたいな本がいっぱいありますけど、まったく必要ない。

そういうものを読んで、「あの人には、この技術で」って最悪なんですよ。

そんなもの全然いらない。「あなたに会えてよかった」と信じて、そして時を重ねて、真っ直ぐに、正直に、いろんないやなことを言われたりしても、それもまた神のみこころのうちにあるんだから、この十字架がきっと何か次に役立つんだろうと信じて、5年でも10年でも。

キリスト教に人と関わる一番いい方法が秘められている。

自分のうちなる心の聖堂のドアを開いて、神さまがちゃんと働いていると信じて、「この人と会えたことは素晴らしいことなんだ」と認めて、正直に、忍耐強く、まあ、キリスト教はそれだけなんで、そういうことをみんなやってるわけですけども。

ぜひイエス・キリストに学んで、あるいはそのイエス・キリストに学んでるキリスト者に導かれて、そういう、「神さまが結んでくださる。だから、この出会いは必ずよいものだ」という信仰をもって、人と向かい合う。

そういう道を歩んでいただきたい。』

 

 



Lydia