築40年を迎える鉄筋コンクリート造のマンションで
深刻な雨漏れが起きている
そのマンションに出入りをしている管理会社の報告を聞いたら
建物の入り隅部分にUカットの溝を作りシーリングを充填する
雨漏れ対策案を計画された
実際にその部分を確かめると建物の形状からしてエキスパンションがあると思われた
後日、図面で確認をするとたしかにそのような記述がありますが
建物の外観上何も施されていなかった
これは先日の3.11の東北の大地震でもこの部分にかなりの負荷がかかったと思われます
そのために雨漏れが起きた様です
管理会社は単なるひび割れの処置しか考えていなかった為、
理事会に対案をしてエキスパンション金物をつける事を薦めました
これには費用がかかりますので
確認のため、散水試験をしたら雨漏れを簡単に再現してしまった
エキスパンションの取り付けの必要性は高まりました
仮設足場をかけて
エキスパンションを取り付ける部分のモルタルを剥がすと
エキスパンションが出てきました
隠れていましたね
これは想定内でしたがちょっと乱れているところもあります
ここで次の問題が起きました
管理会社からいただいた施工図を確認すると
エキスパンションの稼働する部分が
現状の形の50mmより少ない11mmなので
建物の変形に耐えられません
業者任せにとてもできませんね
彼らは取り付けるものの機能を知らないどころか
コストを抑えるだけの仕事しか考えていませんでした
理事会から監理を任されていましたので
ここで工事を中断して緊急の理事会を開きました
一時期は施工業者を変えるかどうかまで検討しましたが
再度提出された施工図は
この50mmのエキスパンションの稼働をクリアしていたので
再度工事を進める事にしました
エキスパンションの裏側に止水のシートが内蔵されています
右側の針金は安全対策の脱落防止です
稼働するカバーを取り付けします
金物の取り付けができました
建物との取り合い部分にはシーリングをして
防水性のある仕上げ塗装をします
工事には費用がかかります
せっかくの工事も有効な対策かどうか
業者まかせにしないで監理も必要ですね
アサクラハウス株式会社
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