陸のこと、と改めてタイトルにしてみたのですが、もう覚えておられない方も、覚えて下さっていて心配して下さっている方もいてくださいますね。


あのお話は、亡き夫の闘病中に、私の前の夫(タカシさん)との子供が、私の過去の勝手な振る舞いにより色々な受難を受けつつも紆余曲折あって、面会に来てくれるまでの話で、内容としてはほとんど中皮腫とは関係なかったのですが、陸のことを紹介していくうちに、まあ息子可愛さについつい夫の看病の合間に記録して残してしまったものです。


今久しぶりに『陸が来る』シリーズ?を読み返してみたら、やっぱり今の彼に通じる内容が詰まっていて、アメンバーにしておく必要ももうなくなったのかなと思ったので、全部閲覧できるようにしようと思います。


私の持病〜双極性障害〜のせいで(もちろん私の甘えで起きた)始まり、虐待をはらむ内容、不登校の話もあります。

不適切な会話、不愉快な表現もあると思いますので、もし苦手そうな方は見られなくて大丈夫です。

あと、読んでいて、(この表現はちょっと…)と思うところもありましたが、当時のオリジナリティをそのまま載せていますので、ご容赦ください。




では、現在の陸のことについてお話しますね。


夫が亡くなった翌年、私は実家に帰りました。

夫が亡くなる10日ほど前に、麻雀のプロテストに合格し、所属している麻雀協会のリーグ戦を戦いながら上を目指していくのですが、もともとやはり人見知りが強く、知り合いができず。田舎暮らしが性に合っている陸には、東京での電車?地下鉄?通学が苦痛で、そもそも高校の50分授業に耐えられなかった彼画大学の長い講義の間、じっと座っていられる理由もなく。


何より、ネット麻雀の成績でしかお互いを知らなかった相手とお会いして、実際にお話ししたり対局する機会を得て、ますます彼は麻雀にのめり込んで行きました。


入った大学はほとんど通うことなく、(何回くらい通ったのかな…10回はいったのかな?)2年で自主退学。

横浜にあった学生アパートを出て、初めて一人で引っ越しをしました。


恐らくより麻雀にのめり込みやすい環境を整えたのでしょう。

私は全く麻雀のことは詳しくないのですが、協会に入ってプロを名乗っているだけではお金は入りません。なので、いろんな職種の方が本職で収入を得つつ、リーグ戦の上位を目指して戦っていきます。


陸は、大概のプロの方が選ばれるように麻雀店の店員として働きながら、働きつつ麻雀に強くなるように、とにかく麻雀漬けの生活をおくっています。


おかげさまで、成績の方はまあ順調に上がって言っているといいと思います。

彼の麻雀愛は凄まじく、寝食を忘れ、ほぼすべての欲求を捨て去り麻雀のことばかり考えています。


ここ3年ほどそれでも節約しつつも家の財産を少しづつ食いつぶすような形で生活をしていましたが、ある時、信じた仲間とのとある計画がうまくいかず、少し多めのお金を溶かし落ち込んだりもしていました。


しかし、去年入店させて頂いたお店で、やっと自分の麻雀に自信がつくようになり、

自分のお給料で初めて自分の衣食住を賄えるようになったと、本当に嬉しそうに話してくれました🥰


大体田舎の空気恋しさに年に1〜2回帰ってきていたので、沢山栄養のつくもの食べさせて、温泉連れていって…と過ごしていたのですが、

先日4日の予定で帰ってきたのですが、頬がすっかりこけており、顔色も悪い状態でした。なんとなく元気もないので心配してたのですが、2日目に「きつい…」と訴え、病院に連れて行くと、採血の結果

総蛋白が低く…先生曰く「90歳くらいのお年の方が、食が余り食べられなくて管理栄養士さんにお願いしないといけないような状況ですね」とのお言葉を頂きました。


東京では毎日11時から23時まで仕事、基本週4〜5日。しかし、休みはまた麻雀打ちたさに麻雀店でひたすら修行。食事は打っている途中にご飯にシャケ振りかけをかけたものと、味噌汁をかきこみ、後は自宅に帰る途中にコンビニでパスタを買って食べているとのこと。


こちらで、栄養をたっぷり撮って、すこし麻雀から離れてリフレッシュしてゆっくり寝ようと思ったら、夢の中まで麻雀してて、しかも夢だから全然思うようにゲームがすすまなくて、飛び起きてしまい、全く眠れないとのこと。


現在身長176cm、体重57kg。

病的痩せギリギリライン。


先生は、陸の麻雀愛によく耳を傾けてくださり、点滴を打って、眠剤を処方して下さいました。


私には、『スポーツ競技の選手だからこういう面もあるかもしれないけど、体を壊してはどうしようもないので、生活リズムを壊さず栄養をうまく摂取する工夫が必要ですね。』と陸の生活に寄り添ったアドバイスを頂きました。


…今の彼は、お友達はすくないけれど、少年期から、周りがいくら理解を示さなくても、学校へ行かずひたすら麻雀に打ち込み、高校のトイレでネット麻雀をし、とにかく強くなることに焦がれて焦がれて生き

やっと今結果が出つつある、



幸せな麻雀バカ



になっています。



そして、私は、そんな彼を見て心配しつつも



幸せな麻雀バカの息子をもつ

この上なく幸せな親バカ



になっています。



いつか、彼がタイトルを取ったり、リーグ戦で皆様に恥じない成績を取れるようになったら、彼の本名を公表させて下さい。



それと、これを読んで、同じように麻雀でしかコミュニケーションがはかれないような不器用な方、はるか高みを目指しすぎて栄養がとれていないかた、私が仲裁しますので、陸とご飯を食べてあげて下さい。

ワリカンでお願いいたします。