あれから8年経ちました。


彼のやっている麻雀という競技ルールを

未だに私は覚えられずにいます😓


いくつ手元に牌を並べるか、

リーチとテンパイの違い位と山から牌を一つ取る意味のツモと言う言葉位しか分かりませんが

時々YouTubeで放送対局をしているのを見ると

今は初心者の方もわかりやすいように

表示されていて

実況解説の方もリーグ戦での各々の選手の立ち位置や戦術の個性、

性格なども説明され

対局中の流れや選手が今何を考えているのかの予想、

カメラマンさんの表情の切り取り方などかなり面白くて

6〜8時間の長い対局でも

82歳の母でものめり込んで観戦できるくらい工夫されています😆


身内が出ているので観戦する側も当然どきどきしますが

当然対局されている選手の方々の

背負っておられるものの重さを強く感じるので

昔勝手に抱いていた娯楽としての麻雀のイメージとは今は全く違う印象を持っています。


長くこのプロ麻雀という競技人生を

続けていく厳しさみたいなものは

なんとなくわかるようになりました。


私の夫は彼が進む道の厳しさ、

難しさのようなものが

わかっていたようでしたが

もし今夫が何事もなく存命で一緒に

陸の対局観戦をしていたら

普段あまりしゃべらない彼はどれだけ

大騒ぎしていたか想像するとおかしくもあります。

恐らく今の時期ならアイスコーヒーや麦茶を3リットル位立て続けに飲み

お腹を壊しトイレを占領して

トイレで携帯で観戦し

緊張で煙草を絶え間なく吸い続け

結局肺を患っていたかもしれません🤔


以前は直接陸と話をすることがほとんどありませんでしたが

対局後何気ないふりで私に電話をかけさせて試合後の感想を聞き出そうとするがもどかしくなり

結局触発されて自分もプロを目指すとか言い出し

生活はどうするんだと夫婦喧嘩する所まで想像がつきます😂



勝手に夫の夢のバトンを渡してしまい陸には申し訳ないなと思う部分もあります。

8年前のこの日から夫は強くなる痛みと呼吸苦に対して医療用麻薬が増え

意識も朦朧となっていき

8日後の7月20日に亡くなりました。


余命告知も受け、残された時間をいかに苦しみを少なく過ごしていくかという相談をするために

病院の暗い廊下で医師の呼び出しを待っていた夫にとって


この先の喜びも苦しみも痛みも一人で抱えていく事を承知の上で

自分で選び勝ち取った陸の

この日の朗報はいつまでも続く明るい未来だったことは間違いありません。


携帯が重くてもう自分で持てなかった夫が何回も何回も

陸が合格した麻雀協会に所属する先輩選手の名前を確認し


ここはいい、陸に合ってると言っていました。



あれから時が経って、恐らく夫が予想した以上に

(私がこんなに簡単な表現でまとめていいのかわかりませんが)

陸は都会にも誰にも流されず自分らしくやりたいことを続けていられています。


夫が預けたバトンに関わりなく、

陸には陸の望む形の人生を自ら選び取って生きることが

私にとって一番の望みにかわりはないのですが


夫が最期を迎えるまで

出来うる限り

沢山の方々のお力を借りて

心身ともに痛みを少なく生きていけるように守り抜くと誓った私自身も

1人での在宅看取りには少し疲れて


私の心の機微に敏感な夫が


わがままでどれだけ私に負担をかけることになるかわかっていても

その点で医療者の方々にどれだけ説得をされていても

小さなアパートの一室で

どれだけ不便でもきつくても

どうしても最期まで自宅で過ごしたいという気持ちが揺れていた時



私達に最後に頑張る力や希望を与えてくれたのが陸であったこと

それは毎年この日に改めて

感謝せずにはいられないのです。