引っ越ししてから10日あまり。



市役所、警察署、銀行、保険関係の手続きも少しずつ進み、手持ちぶさたな時間もでき。



母と一緒に畑仕事や、道の駅に行って、秋の野菜を使った料理を習ったり。



とにかく、どこに行くにも母が自ら付いてきてくれて、
私も熊本での生活について触れることはなく
(母もドライブにも行きたいのかな?)
と軽く考えていました。



ここ数日、母が昼間ソファでウトウトしていることが多く、ついつい寝てる時に声をかけてしまって起こして申し訳ない思いをしたので、

「ベッドで昼寝したら?」

と声をかけたのですが

「さくらがさびしいやろ?」

と頑なに寝室に行ってくれません。



よくよく話を聞いてみると、
先日の十五夜の後、
数日してから
真夜中に仏間に寝ているはずの私の姿がなく、
外に出ると、
駐車場で、私が欠け始めた月をぼんやりと見上げて立っていたそうです。



驚いた母が声をかけると、
薬を飲んでぼんやりした私が

「この月は熊本にも出ているのかなあ」

と涙を流しながら返事したそうです。



母は、
(さくらは口には出さないけど、寂しくて熊本に帰りたがっている!
一人にしたら、ふらっと帰ってしまうかもしれない!)
と思い、夜中、時々私の寝室に寝ているか確認に来ているため、睡眠不足になっているということでした。


その話を聞いたとき、
私自身封じ込めていた熊本での生活を懐かしんでいる気持ちを見透かされたような気がしました。


でも。帰りたいわけではありません。
悲しみはあるけど、こちらでの生活も前向きに楽しみにしている、とどう振る舞えば伝わるのか。


共に過ごす時間で、わかってもらうしかないのでしょうね…。


母には負担を沢山かけていると思うけれど、できるだけ手伝いやお話をして感謝の気持ちを返していきたいと思います。





うちの回りはすべてこのような風景です
もうすぐ稲刈りかな




徐々に暮れていく夕日。
やっぱり少し寂しくなる風景かな