夫の一周忌が過ぎてすぐ、
私が最も信頼していた精神科のクリニックが
先生の体調のご都合で急に閉院されることになりました。


熊本に来て15年、
先生と巡りあったのは
夫よりわずかに早かったかも。


奔放な私の話に、優しく
咎めることなく耳を傾けてくださる。
荒れていた私が10年以上かけて
落ち着いて、
夫のアドバイスより
主治医の指示やお話の方を信頼する私を見て


夫が亡くなる二ヶ月ほど前
車椅子で夫もクリニックに同席して
主治医に
「自分はもういなくなりますが
先生、さくらをよろしくお願いします」
と涙ながらに挨拶したそうです。


私は10月から引っ越し先の
精神科をもう決めていましたが
9月一杯まで
熊本のそのクリニックの先生に
お世話になり、なんなら
3ヶ月に一度くらいは
またお顔を見に行こうと
決めていたくらいなので、


私にとっての心の拠り所が
なくなってしまった形に
なってしまいました。


新しい精神科の先生には
「誰かに依存してはいけない」
と言われていた言葉。
痛切に思い知らされました。




それから、
私は水面の見えない沼にはまった
ような日々が始まりました。



眠れない、食べれない。
立てない。
呼吸がうまくできず息苦しい。
涙が止まらない。
頭がもやもやする。
買い物にいけない。
(人が怖い)
お風呂に入れない。
なんだか、もう生きることが
苦しい。



精神科に入院したくても、
もう引っ越しが近いので
スケジュールは変えられない。



とにかく、耐えました。
夫が亡くなったことに
耐えられたんだから、
きっと時間が助けてくれる。



ただ、今まで何でも相談できていた
夫がいないだけ。




後数ヵ月で、
母と姉との新しい生活が始まる。


そのために、少しずつだけでも、
片付けを進めています。



新しい精神科の先生に指導された、
・朝日を浴びること
・黒酢を飲むこと
・甘酒を飲むこと
…すこしでも鬱が改善するように。
藁をもつかむように、
出きるだけ実践しています。



色んな変化に体を慣らしていけるよう
ストレスに耐えられるよう
神様は色んな試練を与えてくれる。



生きていくために。
強くなるために。



少し良くなったり、また下がったり。
ダメな自分を許しながら、
生きるために這いずっています。



とにかく、私は一人じゃない。
以前はそんなこと考えなかったけど
誰かのために生きていきたい。



そんなことを呟いてみた、
明け方でした。