熊本の北部は昨日まで
雨も強くなく、テレビも見ず
もくもくと整理を続け


9月末の引っ越しには
私の衣類と
六畳に入るだけの書類しか
持っていけないので


どうせほとんどのものは
まとめて業者の方に
引き取ってもらうのですが


夫のものだけは
一つ一つ手にとって確認し
夫の事を思い出しながら
名前や住所の書いてあるものは
細かくハサミで裁断し
大物・小物は
燃やすごみや埋め立てごみにわけ


余命宣告されて
1メートルごとに休憩しながら
100円ショップで
使い道のない小物を
沢山買ってケンカした
この小物だって
あなたがいなければ
ほんとに使い道がないね
なんて泣きながらゴミ袋に入れた


残しておくものは
結局


病気を宣告されてから
あわてて撮り始めた写真の
ミニアルバム


使い古した財布
指輪、眼鏡
残っている全ての給料明細
残っている全ての勤務表
細かい女子高生のような丸文字でびっしり書かれた、仕事用のメモ帳3冊
お勤めしていた職場からのお手紙
傷病手当て関連書類


治療してた頃の
予約票や採血結果
お薬手帳
環境再生保全機構からの通知
(医学的資料のCD)


これでなんとか段ボール一箱に。


幼い頃の思いでの品は
お義母さんが保管してあるはず




ほんとは何も手放したくなかったけどね


彼の思い出はみんなの心に残っているけれど
形のあるものは私が片付けちゃったね


ごめんね
ごめんね


やりおえた安堵感と
片付けてしまった罪悪感で
涙が止まらなくて
絆メンバーにお電話して
お話を聞いて頂いて
最後は笑って
また助けていただきました🙏


ありがとうございます。




そしてあわてて片付けた理由は
今日が精神科の受診だったから。


今日の受診に合わせて、
気持ちを整えたかった。


主治医との出会いは、
夫との出会いとほぼ同時期でした。
主治医には、夫と同じくらい、私の幼少期の頃からお会いするまでの全ての事をお話ししていました。


だから、
もう、あと数回しかない
受診の機会に
『ここまで整理できました』
と報告したくて。


泣きながら、
片付けの話をする私に
「辛かったね」と何回も声をかけてくださいました。


「よくここまで耐えられたね」
「自信に繋がったね」
とも。


うん、仕方ないもんね、
強くならなきゃね、
夫もそう望んでいるもんね。


何回もそう言いました。



もうすぐ
初盆と一周忌がやってきます。
一つ一つ心を整理して、
前を向きたいと思います。



そして、ここ数日の豪雨災害で沢山の方々が被災されました。大勢の犠牲者が出られ、胸が締め付けられる思いがします。
今日は、北部九州が。そしてこれからこの地域も風雨が強まって来ています。
皆様、これからも命を守る行動を。
私も気を付けて過ごしていこうと思います。