『Daisy Jones and the Six』 | 浅倉卓弥オフィシャルブログ「それさえもおそらくは平穏な日々」Powered by Ameba

浅倉卓弥オフィシャルブログ「それさえもおそらくは平穏な日々」Powered by Ameba

浅倉卓弥オフィシャルブログ「それさえもおそらくは平穏な日々」Powered by Ameba

さて、今日は連投します。

 

同じ金曜日に実はもう一つ、

ニュースが表になっておりまして。

 

来年1月27日の発売で、

浅倉こちらの翻訳をやっております。

 

 

『Daisy Jones and the Six』といいます。

 

ちょうど前作の『レコードは死なず』から

まる一年ぶりの書籍ということになりますか。

 

今回はアメリカの小説作品で、

左右社さんからの発売です。

 

例によってまず、版元さんによる

紹介文から引用させていただきます。

 

Amazon Primeで映像化決定

Amazon 17千レビュー、

Goodreads 44万レビュー

 

《ニューヨーク・タイムズ》

ベストセラーの話題作、ついに邦訳!

 

人生最高の瞬間と最低の瞬間が同時に訪れ、

届かないものを切望して、ぶつかって、

火花を散らして、やがて失う。

 

70年代西海岸のロックシーンを舞台に、

音楽に魅せられた若者たちの、

刹那的だけれど確かに輝いていた

青春の季節を描く傑作小説。

 

 

彼女はデイジー、

LA生まれLA育ちのパーティガール。

 

彼はビリー、

ブレイク間近のバンド「ザ・シックス」のフロントマン。

 

天性のロックスター二人が出会うとき、

才能の火花がはじけ、

「デイジー・ジョーンズ・アンド・ザ・シックス」は

スターダムを駆け上がってゆく──。

 

ライリー・キーオ

(『マッド・マックス 怒りのデス・ロード』)主演、

Amazon Primeでドラマシリーズ化決定!

 

――こんな感じで本書、

デイジー・ジョーンズ・アンド・ザ・シックスという

架空のロックバンドの黎明期から

79年7月の突然の解散に至るまでを

 

全編いわば

偽のオーラル・ヒストリー”という

スタイルで再現しています。

 

いや、こういう本は

かつてなかったんじゃないかとも

思うのですが、

 

もし御存知の方いたら、

ご教示いただきたいくらいくらい。

 

 

特にロックの分野ではこの

“オーラル・ヒストリー”と呼ばれる

 

関係者の証言だけで、

全体を構成してしまうという手法は

しばしば見受けられています。

 

僕の身近だと、Pヴァインさんから

デビーの『フェイス・イット』と前後して

この本が出たりしています。

 

 

『デイジー~』の作者である

テイラー・ジェンキンス・リードはですから

 

ある意味ではこの技法を逆手にとり

架空のバンドの歴史を

まるまる一冊かけて

書き上げてしまった訳です。

 

これを書き切ることはたぶん

生半可ではないのですが、

 

このスタイルだからこその

リアリティーであることは

保証して間違いありません。

 

 

僕自身、読んでいるうちから圧倒され

テーマがテーマであることもあって、

 

ものすごく自分で

やりたかったものですから、

 

今回それを実現できたことは

本当に幸運だな、と思っています。

 

しかも、このライリー・キーオという方

何を隠そうあの、

エルヴィス・プレスリーの

実のお孫さんだったりもしまして、

 

そんな関わり方ができるなんて

こちらもまた望外の喜びです。

 

本書の話はまた、機会を改めて

ここでも続けるつもりです。

 

 

ほかにもう一冊、こちらは二月の予定で

進んでいる案件もあったりしまして

 

なかなかハードな毎日ではあるので、

そう頻繁には

更新できないかも知れないのですが。

 

 

そうそう本書、日本版の正式タイトルは

 

『デイジー・ジョーンズ・アンド・ザ・シックスが

マジで最高だった頃』

 

となります。

 

また、左右社さんの紹介ページはこちらです。

 

デイジー・ジョーンズ・アンド・ザ・シックスがマジで最高だった頃 | 左右社 (sayusha.com)

 

御期待下さい。

 

あ、やっぱり言及したので

『レコード~』とデビーの書影も

せっかくなので置いておきます。