年頭挨拶 2019 | 浅倉卓弥オフィシャルブログ「それさえもおそらくは平穏な日々」Powered by Ameba

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あけましておめでとうございます。
今年もどうぞよろしくお願い致します。

気がつけば平成最後の新年でして。


いつだったか書いたように(→こちら
平成という時代が始まった時
僕はまだ学生でして、

それから社会人になり、
訳もわからぬまま
最初の会社でいろいろと
貴重な経験をさせてもらって、

その後の右往左往するとしか
いいようのないような日々を経て、

幸運にも恵まれて
どうにか物書きを
名乗らせてもらえるようになり、

今に至っております。

思うように新作を
公にできない時期もありましたが、

というかまだちゃんとは
終わってはいない気もしますが

それでもおかげさまで昨年は
浅倉初の訳書を刊行させて
いただくこともできました。

こちらです。


また、今月の下旬には
あのグレン・クローズの映画の原作を

自分の文章で本邦に
紹介させていただけるという
栄誉に浴せることにもなりました。

こちらです。



まあ本当に、いろいろあるといえば
実にいろいろあるのですけれど、

こういう仕事だし
そういうこともあるものかなと
最近は思えるようになりました。

ようやく、では
あるんですけどね。


上の『父と僕の終わらない歌』の
最後の最後で著者サイモンが、

本人もどこかで耳にした言葉として
こんな一節を引用しています。

「試練というものは
克服出来る者を選んで訪れる」

最初に原文で読んだ時から、
そして自分で日本語になおしてみて
以降もずっと、
どこかにひっかかったままでいます。

確かにそう思えると、
頑張れるかも知れないな、と。

やや口はばったいですが、
自分でもそういう言葉を
これからも探して行きたいなと

そんなことを思っている
この年明けでございます。


あ、昨年発表したもう一作
文藝掲載の『黒夜叉姫』も

自分でいってしまいますが、
なかなか野心的な内容の

書いた僕自身、かなり手応えの
大きかった一編ですので、

お目に留まりましたら是非。


では今年もどうぞごひいきに。

皆様のますますのご健勝を
お祈り申し上げております。