奥美濃 槍ヶ先周回ルート クリスマスイヴ定例山行 | 強化人間331のブログ

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サイボーグである強化人間331の、つれづれ山行記録。
さしておもしろくもないのは、ご愛嬌。

クリスマスイヴは!

 

山に限ります。→この手に限る。byコマンドー、メイトリクス大佐。人恋しさに駆られて街へフラフラ出向いてご覧なさい、カップルの海で呼吸困難に陥ること必定であります。

 

なにより今回のクリスマスは順当にいけば、彼女つきですごすはずでした。例年よりみじめ感が強く、なかば放心状態で山へ繰り出した覚えがあります。というより12月初頭にフラれてからこちら、土日になにをして過ごしていたのかほどほとんど記憶がありません。

 

写真を整理してみると、どうやら山へは行っていたようなのですがまったく記憶にない。これちょっと怖いですよね。今回はわたし自身の記憶整理も兼ねた参考記録となります。見どころは皆無ですが、山行自体は絶対に誰も辿ったことがないであろうルートですのでそこだけは期待してもらってよろしいかと。ルートは下記の通り。

10:00 岐阜県春日村モリモリ村駐車場~11:55 槍ヶ先~13:15 ランチ(35分)~14:00 964メートルピーク~14:45 909メートルピーク~15:00 ドロップポイント~15:40 高橋谷川出合~15:45 林道合流~17:15 岐阜県春日村モリモリ村駐車場(車回収)

 

日時 2023年12月24日(日曜日) 

天候 快晴

メンバー 強化人間331(単独)

装備 軽量化装備(調理器具、雨具、食料、非常食、水3リットル)

距離 約14キロメートル

推定累積標高差 1,000メートル

所要時間 7時間15分(うち昼休憩35分、その他小休止含む)

備考 全行程バリルート

 

1 クリスマスを実家で祝う

残念ながらそうなりました。昔は兄弟みんなでやっていたクリスマスの食事会も、いまやわたし以外全員別所帯となりましたので2023年度は著者ひとりのみ。

 

両親はなぜ24日に実家へ戻ってきているのか、一言も触れませんでした(折に触れて結婚を考えている相手がいることは伝えてありました)。基本的に子どもの恋愛事情にはいっさい干渉しない。いつ結婚するかだの子どもがどうかだの、一言も言われたことがないです。それがよいかどうかはまた別問題でしょうが、少なくともわたしにとっては居心地のよい環境です。

 

さてせっかく実家に戻ってきたのですから、翌日の山行はその近辺にしましょう。前日に雪がどっさり降ったので絶好のスノーハイク日和です。普段のわたしならそう考えたのでしょうが、あまりにも失意のどん底に沈みすぎていて正直、やけっぱちになってた部分がありました。

 

場所は実家から近いために槍玉にあげられやすい槍ヶ先で決定(槍だけにね)。あとはもう野となれ山となれという気分でした。適当に歩いて降りられそうな尾根で降りる。それができないならそのまま帰らぬ人となってもよい。そんな心境でした。

岐阜県旧春日村のモリモリ村という健康増進施設に駐車します。このあたりはあまりにも土地が安いため、土地がそもそも私有財産であるという概念が希薄であります。したがってモリモリ村の隅っこにでんと停めても差し支えありません。こういう感覚は都市部の人間には想像もできないでしょう。

 

この日は先に述べた通り、生きてるのすら億劫で放心状態にありました。一応手袋やゲートルなど冬季最低限の準備はしたものの、普通にスリーシーズン用の靴をはき、おまけに多量の積雪が見込めるにもかかわらずスノーシュー未携帯でした。どうなりますやら……。10:00ジャスト、出発です。

 

スタートはモリモリ村から橋を渡ったすぐそこにある階段を昇ってください。写真に写っているものがそれです。

登り始めてすぐ、雪が出てきました。直前に降っただけあってふかふかの新雪です。槍ヶ先南東尾根(仮称)は作業道らしき踏み跡があり、まったくのバリルートではありません。とはいえ当然、積雪すればそれすらもあてにできなくなりますが。

なぜこんな誰も知らない山を、それも明瞭な道のある春日村寺本からではなくバリルートで登るのか? それはわたしの冬山に対する意識の変容にあります。

 

思えば冬山をやろうと決心したのは、登山靴を買いに入った近所のヒマラヤでの出来事がベースとなってます。靴を買う際、担当してもらったおっちゃんは厳粛な面持ちでこう述べました。「山をたとえ50年やっていたとしても、冬山をやらないなら山屋とは呼べんゾイ」

 

若かりしころのわたしはこう決心しました。

 

おう、ほんなら冬をやったろうやないかい!

 

とはいえいきなり単独でのラッセルやルートファインディングは難しい。まずは鈴鹿中南部などの人が多く入っている山へ行き、練習を積んでました。常にラッセル泥棒、ルートは構築済みの極楽環境。これでよいと思ってましたし、自分がいっぱしの雪山経験者であると自負すらしていた。

 

数年ほど前からようやく、わたしはこのスタイルに疑問を持つようになったのであります(いや、遅くない?)。ラッセルもルートファインディングもしないくせしやがって、冬山経験者を名乗る資格があるのだろうか? いや、ない!(byクロノトリガーの弁護士)。

 

いつしかわたしは人の絶対に入らない山を選ぶようになっていました。そうすれば全編オールラッセルができ、ルートを自分で構築できるからです。今回もそうした意図で槍ヶ先などという誰も知らない奥美濃の山となったのでした。

 

……え、なんですか? オチですか? いやつーか、これは冬山に対する俺の哲学を披露してるだけやろ。なんでオチがどうたらいう話になんねん。ホンマ毎回オチオチじゃかあしいんじゃ。おどりゃいい加減にせんとメタメタにしごうしゃげたるぞお……! 

 

読者よ、正直スマンカッタ。

 

積雪は深いですが、いまのところツボ足でなんとかなってます。というかスノーシュー未携帯なのでツボ足で行くしかないのですが。

だいぶ登ってきました。バリルートではありますが、登りは愚直に尾根を辿るだけなので難しいポイントはありません。ひたすら、ただひたすら尾根を詰めるだけです。

ほい、11:55、槍ヶ先(965メートル)登頂。メモによれば「直下やばい、雪も深く遅々として進まぬ 膝上~膝下」とありました。なのでまあ、そうだったのでしょう。何度も書いている通り精神状態が芳しくなく、ほとんど記憶がない。

 

ちなみにメモの「ヤバい直下」とはなにかというと、下図をご覧いただければ即座にわかります。

槍ヶ先以北はしばらくデンジャラスゾーンが連続します。バリルートなので当然まったく整備の手は入っておらず、きわどい足さばきが要求されますのでご留意ください。

 

雪のないときは藪のディフェンスを掻い潜りながら、積雪時は積雪時で狭くなった接地面積をクリアせねばならない。体感的には積雪時のほうがまだましでした。それほど直下の藪は濃いです。緊張を強いられたせいか、写真も撮影していないようです。というかこの日はもう、精神状態が(以下略)。

1,000メートル近いだけあってかなりの積雪です。スノーシュー

持ってくるんでした。さぞかし快適なスノーハイクが楽しめたでしょう。ツボ足で進むのはかなりの重労働です。

槍ヶ先からはとぎれとぎれではあるものの、伊吹北尾根のすばらしい眺望が得られます。こうした景色を見るにつけ、厳冬期北尾根への登高意欲が湧いてきます。思えば2023年初頭の電撃的な本アカウント復活のきっかけも厳冬期北尾根でした。今年もすでに2度ほど登っておりますので、記録は気長にお待ちください。

槍ヶ先稜線(仮称)はもともと藪がちな尾根ですが、雪が積もるとそのほとんどが鳴りを潜めて快適になります。無雪期に2度ほど歩いたことがありますが、鍋倉山に近づくにつれ、かなりの激藪になっていったような記憶が。

誰も踏んでいない処女雪を独り占めです。やっぱり厳冬期は単独オールラッセルでなきゃ。

ラッセル、ラッセル、ひたすらラッセル。雪はかなり深く、最深部では腰ほどもありました。ほとんど雪のなかを泳いでいるような塩梅です。それでもガンガングングンズイズイ進んでいけるのは、荷物を軽量化したからです。いやあ、軽い荷物って本当にいいもんですね。→いやあ、映画って本当にいいもんですね。
似たような写真ばかりですね。それはわたしの責任ではなくて、本ルートが悪い。木々に遮られて眺望ゼロですからね。それでもこうして誰にも踏まれていない白銀の海を泳ぐのもまた一興です。
 
似たようなからの連想で、ワタクシ日本の刑事小説・ドラマに一言もの申したい! もういい加減、官憲側ばかり描くのやめたらどうでしょうか。完全に飽和してるのにそれでも次から次へとあふれ出てくる。なぜ犯罪者サイドの物語がこうも少ないのでしょうか?
 
それはおそらく、ストーリーテリング上の問題でしょう。基本的に創作物の主人公は正義感に溢れ、強きをくじき弱気を助けるタイプでないと成り立たない。現実にそんな人間はまずいませんが、いないからこそ映えるのであります。
 
いっぽう犯罪者を主人公にすれば当然、正義感なんか持ち合わせているはずがなく、陰湿で人を裏切ってばかりのクズ人間になってしまいます。これではそもそも物語として成り立たないのですね。
 
――と思うでしょう? ところが世の中はまこと広い。ノワール小説というジャンルがあって、世界には犯罪者が主人公の作品がちゃんとあるのです。日本にも極道シリーズなどほんの一部存在するけれど、あれらは組同士の抗争を描いているのであって、特定の犯罪者にフォーカスはしていない群像劇です。やはりノワールものは外国が強い。
 

作品名 悪党パーカー/人狩り(悪党パーカーシリーズ)

著者 ドナルド・E・ウェストレイク 訳 小鷹 信光 ほか

ジャンル ハードボイルド、ノワール

おススメ度 ★★★★☆(5点満点中4.5)

一言コメント パーカーの軸のブレなさが渋い

 
悪党パーカーシリーズはアメリカミステリ界の巨匠、ドナルド・E・ウェストレイクが変名(リチャード・スターク)で書いていた人気シリーズです。パーカーは冒頭で農業刑務所から脱獄してくるのですが、その際に刑務官を早速ぶっ殺しております。まさに極悪犯罪者、ルパン三世のような「泥棒だけどいいやつ」とか、ネズミ小僧や石川五右衛門のような義賊でもありません。
 
記念すべき第一作めのストーリーは〈アウトフィット〉と呼ばれる犯罪組織VSパーカーという構図で進み、パーカーは己の知略と神出鬼没なゲリラ作戦で組織を追い詰めていきます。その間にまたもや一般市民が巻き添えを食って殺されるんですけど、彼は無思慮に殺しているわけではなく、不慮の事故でそうなってしまうパターンが多い(なのでギリギリ主人公格としての矜持を保っている)。
 
さらに彼は犯罪者ながらたいへん知能が高く、常に相手の二手、三手先を読んで行動し、壮絶な頭脳戦を繰り広げるのもカッコいい。冷酷非情で目的達成のためには手段を択ばないパーカーですが、義賊的な側面など読者へのおもねりがいっさいないところが突き抜けていて、アンチヒーローとしての立ち位置を確立しています。
 
このキャラクター造形は見事というほかありません。ハンディ・マッケイという初期のパートナーに手厚いのも、義理人情からではなく「仲間を平気で裏切るやつは信頼を得られず、仕事に呼んでもらえなくなる」という利己的な理由から、というのが渋い。
 
チームを組んでいた仲間たちが官憲に捕まったら、当初決めていた分け前を弁護士費用として送ってやる(陪審制を採用するアメリカ法曹界では、腕のよい弁護士であれば明らかな有罪犯でも無罪へ誘導することができます)。逆説的ですが、パーカーは犯罪者のあいだでは〈信頼できる男〉なのですね。己の利益を最優先するという犯罪者像はそのままに、一本筋が通った男、それが悪党パーカーなのです。
 
ウェストレイクは悪党パーカーシリーズ以外にも、ドートマンダーシリーズという窃盗団ものも書いています。これもノワールっちゃあノワールですけど、その名の通り(don't murderのもじり)ドートマンダーは絶対に人殺しはしません。終始ギャク基調なのが特徴です。いわば陰と陽、2つのシリーズは対極にあるのですね。
 
わたしは断然悪党パーカーを推します。こちらのほうがはるかにおもいろい。文体もカラカラに乾いていてまさにハードボイルド、ページを繰る手が止まりません。多少玉石混交な部分はあるものの、そこはシリーズもののご愛敬でしょう。
 
弱点はなんといっても入手難易度の高さ。新版はおろか中古品ですら絶望的です。そこで登場するのが大都市の図書館ですね。わたしはあらゆる図書館を使い倒し、全編読破いたしました。これを乞食読書と呼びます――。

 

ほーん、で、オチは?

 

山に関係のない長話はこれにて終了ですが(オチ云々は全面的に無視します)、槍ヶ先稜線(仮称)から脱出せねばならない。当初は鍋倉山近辺まで縦走し、高橋谷川に通じる一般登山道で下山しようと考えていました。ところが雪が深すぎて歩みが大幅に制限されており、とうていそんなところまで行けそうにありません。

 

三流は「どないしよ、遭難してまう、どえらいこっちゃでえ」とパニックを発症するのでしょうが、そこは自称ベテラン山屋、現地でちゃちゃっとエスケープルートを構築しました。詳細は下図の通りです。

909メートルピークから若干北上した小ピークに、東側へ実に顕著な尾根が高橋谷川の林道へ向かって伸びています(青線)。赤線の当初予定ルートと比べてみてみてください。このショートカット率は直感的に見ても、175パーセントはくだらないでしょう。現場で適当に作ったにしてはよさげなルートだと思うのですが、実際の現場は果たしてどうか。

15:00、ドロップ開始。地形図の通り、降りはじめは尾根が広いので要注意。尾根芯をしっかり辿ることを意識してください。まあわたしはGPSフル稼働だったんですけどね。ご覧の通り等間隔に植林されており、現在位置の把握が困難です。コンセントレーション・モードで下りました。

下るにつれ尾根は顕著になります。賢明なる読者諸兄姉は十分知悉されているかと思いますが、バリルートを下りに使うのはご法度ですよ。まず大前提として、バリルートの沢を使っての下山はご法度中のご法度。鎌倉幕府が交付した武家諸法度に記載があるほどです(なわけあるかいっ!)。

 

理由はご存じですね。そもそも沢を下るのはそれ自体、非常に困難な行程です。嘘やん、いつもすいすい降りとるわい! と息巻くハイカーに釘を刺しておきますが、それは高巻きなどの直接沢へ入らない整備されたルートを歩いているから。

 

水の流れる沢を下っていくだけでも難しいのに、しばしば堰堤や滝など高低差のある地形が頻出します。堰堤は両側から巻ける可能性がありますが、滝はたとえ数メートル程度のサイズでも命取りになりかねない(何度も体験済み)。したがってバリルートの沢経由での下山はダメ、絶対! なのであります。

 

今回は尾根を辿っているけれど、尾根もまれに高低差の激しい地形(崖など)に出くわすことはあります。ある程度地形図から読み取ることはできますが、2.5万分の1縮尺でも等高線は10メートル間隔ですから、それ以下の高低差は表現しきれない。

再掲します。青線の等高線をよく見てください。目が詰まっていることもなく、きれいな等間隔で林道まで伸びていますね。少なくとも地図の上では崖や急坂がないことを意味します。これなら大丈夫だろうとあたりをつけて構築しているわけです。無鉄砲に適当な尾根を選んでいない点だけ、お含みおきください。そこまで間抜けではないつもりです。→ああ嘘だぜ。だが間抜けは見つかったようだな

下から上を見上げて。最下部はご覧の通り尾根も顕著で、積雪していても道を間違うようなことはありません。藪もほとんどないことから、夏道は何者かに多少踏まれている可能性もありそうです。

15:40、どん詰まりの支沢に出ました。ここからが腕の見せ所です。沢まで下りたはいいが、渡渉できない、林道へ這い上がれないなどのトラブルはよくあります。尾根を使っての下山において、こうした出口戦略は重要です。日銀も異次元の規制緩和やらイールドカーヴコントロールやら、ちょっとやりすぎの感がありますよね。出口戦略をちゃんと考えてんのかなあ。わたしですらこうして考えているのにね。

 

とか言いつつ、実は沢の出合がどうなっているか内心ビビッていたのですが、案外簡単にクリアできました。備忘録として詳述しておきます。谷へ降りたらまず、北へ曲がって出合のほうへ降りてください。そこが唯一、まともに歩けそうな角度でした。出合付近へ合流したら、渡渉できそうなポイントを見繕って対岸へ渡る。あとは林道へ這い上がれば一件落着です。

 

あとは完全に消化試合でした。無限に続くかのような長い林道を、ひたすら無心で歩き通す。想いは千々に乱れ、これからの長い人生へと漂っていきます。

 

婚活をやむなく再開しているけれど、率直に言って結婚できる気がしない。そもそも結婚したいのかどうかすらわからなくなりました。未婚の人生ってどうなんでしょうか。仕事を退職した老後は誰とも関わらなくなり、たいへんな孤独に苛まれるとは思います。そうは言っても結婚のハードルが上がりすぎてるんですよね。

 

アプリをやった男性ならわかるかと思いますが、金銭感覚のまともな女性はほとんどいません。年収200~400万円台に設定してあるのに(実態は中間値の300万円くらいでしょう。まあ正社員としてまともに働いているだけでもましなほうですが)、年2回海外旅行行ってます! とかディズニー行ってますとか、沖縄毎年行ってますとか、ゴルフやってますとかライヴ遠征毎月行ってますとか、頭おかしいんとちゃう?

 

本当に将来的なことを考えているのなら、浪費は抑えていまから貯蓄なり資産形成するなりせなあかんでしょ。マイホームにせよ賃貸にせよ固定費はかかるし、子どもがほしいなら教育費もかかる(大半の女性がそう設定してます)。給与が伸び悩んでいるのに学費は下がっていないんですから、その場しのぎで捻出なんかできません。大学進学の奨学金を子どもに負わせればよいとでもいうのでしょうか?

 

未来をまったく考えておらず、いまこの瞬間の刹那的な快楽しか求めていない。それを〈自分磨き〉だとかいう都合のよい言葉で粉飾し、正当化している。おまけに外食ばかりして運動している様子はからっきし、ない。はっきり言ってこんな女性たちと将来を考えられるはずがないです。

 

旧彼女もそうでしたが、現代女性は結婚をまじめに考えていないですよね。そうであるならばわれわれ男性族もまじめに考える必要はない。つまり未婚を選ぶ。そうならざるをえないのであります。なぜこんな男女ばかりになってしまったのでしょうか。責任と愛国心。こうした美徳が失われたからだと愚考する次第です。

 

さてオチがまたもやないまま15:45、林道に合流し、無心で歩き通します。旧春日村地方には深い谷に林道が通されていることが多く、去年の5月くらいにやらかした伊吹北尾根周回ルートでも、無限に近い長さの林道が谷に通されてました。かつては林業で賑わっていた名残りでしょう。諸行無常ですなあ……。

 

17:15、モリモリ村にて車回収。なんとまあ1時間30分もの長大な林道歩きでした。さすがに長すぎるのは勘弁な!

 

2 コース所感など

興味が湧いたら行ったらよかろう。おすすめはしません。無雪期でも最後のエスケープルート以外は辿ったことがあるのですが、藪は踏破できないレベルではないです。あえて行くとすれば積雪期でしょう。

 

3 反省

自暴自棄になっていたとはいえ、スノーシュー未携帯はさすがにやらかしました。使っているあいだは「重いし機動力落ちるし、これホンマに意味あるの?」と疑念を抱いているのですが、ありとなしでは圧倒的に労力に差が出てきます。

 

ちなみにワカンスノーシュー、どちらの効能が高いかという永遠の(?)議論については、スノーシューに軍配が上がるようです。得られる浮力に歴然とした差があるとのこと。実証実験もウェブ記事かなにかで見た記憶が。とはいえスノーシューは2キロ以上はあるし、なによりお値段が高い。そのあたりはお財布および体力と相談してください。ちなみにわたしはスノーシュー派です。単にワカンを使ったことがないだけですが。

 

4 おまけ

本記事は見どころもなく、ダラダラと引き延ばしを図ったジャンプ人気漫画の成れの果てみたいな塩梅でした。最後にインパクトを与えようという意図のもと、年末の山行をほんの少しだけ紹介しておきます。

 

登攀対象 金華山(329メートル)

日時 2023年12月31日

 

その日、わたしの気分は過去最低を記録しておりました。彼女がいれば初詣やら除夜の鐘やら、イベントにかこつけて会ってたんやろうなあ。気持ちも盛り上がらず、定例の大晦日山行は地元の金華山という体たらく。

岐阜市にケフカでも降臨しそうな景色にも心は動きません。登山にも身が入らず、YOUTUBEをダラダラ流すどころか、片手にスマートフォンを持って視聴しながら下っておりました。なんぼ留意していても注意力には限界があり、リソースが動画視聴に偏れば当然、足を滑らせます。結果どうなったか?

食事中の方、申しわけありません。手のひらの下あたりが思い切り抉れまして、汲めども尽きぬ熱い血液がほとばしりました。現場はちょっとした殺人事件の様相を呈してまして、実に往生しました。登山中に動画視聴はほどほどに。よい教訓となりました。

 

さて次回予告。またもや大雪の降った年明け、人の入っていなさそうなルートを考慮し、伊吹山を京極氏ルートから目指しました。本アカウントには記載しておりませんが、無雪期に出口戦略をミスって強烈な黒星を喫したルート。果たして勝敗のゆくえはいかに!?

※これほど気にならない引きもないものです……。

 

おわり