舞台版「BLACK BIRD」

さて。。

ロスが酷くて中々書き始められなかったブログです。

まず、舞台版「BLACK BIRD」観劇して下さった皆様、ありがとうございました。

無事、終演することが出来ました。

私にとっては、あっという間の1ヶ月だったな。。

昨年、舞台化のお話を聞いた時はびっくりしました。

大好きだったあの作品がリアルになるんだ！と、漫画を読んでいた時をぶわっと思い出しました。

マネージャーさんに、やりたいです！作品作りに参加したいです！！って懇願したのを覚えています。笑

ご縁があって、実沙緒を演じさせて頂くことになって、最初はワクワクより不安の方が大きかったです。だって実沙緒ちゃんは普段の私とは全然違うから。限りなく嘘にならないように、私が実沙緒ちゃんに"なれたら"。それが出来たら作品に深みが生まれるんだろうなって、プレッシャーが半端なかったです。

そこから漫画を何周も読みまして、2月最終週。台本を読んでまぁびっくり！なんちゅうセリフ量！！笑(頂いた台本全ページにセリフがありました)

でも、読み終えたとき、これは凄いものになる！というかしなきゃダメだ！って思ったんです。

そして3月。最初の何日かは撮影で稽古に参加出来なくて、初参加の日はドキドキしながら稽古場に向かいました。ダンス振付の日。マサオ先生が付けて下さった振りを見て、これが私達が作っていく世界なんだなぁと感じました。翌日は初めての芝居稽古。匡役の松村優くんとは初めまして。

本読みが始まって、いきなり打ちのめされました。みんな凄い。既にBLACK BIRDの世界が広がっていて、付いていくのに精一杯でした。その日は優くんと話しながら帰ったんだけど、優くんも同じことを感じていたみたいで。2人で頑張ろうな！と改めて気合いを入れました。

お稽古の最初の1週間は演出のキムラさんの方針で、演出を付けずに演者が自由に空間を埋めながら読んでいく立ち稽古をしました。毎回違う動きになりながら、沢山通しました。

初めての経験で食らいついていけるようにと、一生懸命になってしまったけど、これを楽しみながらやれたら気持ちいいんだろうなって思います。いっぱいいっぱいだったので時間が経つのがとても早かったです。え！もうこんな時間？って。難しかった～～。

そう。とにかく今回は食欲が無くなるほど(私にしてはとっても珍しい🤭)プレッシャーを感じていました。私自身が大好きな作品だったし、ファンとして出来上がりを楽しみにしている自分がいたから。

その実沙緒ちゃんは違う！って自分の中で毎日反省会。笑

でも、演出も付いてきて、最初の荒通しの後キムさんに言われたんです。"最初から完璧を目指しているように見える" "リアクションが弱い"と。言葉で書いて説明するのが難しいなぁ。笑

ジェスチャーで説明してくれたんですけど、キムさんの言いたいことは分かりました。その時感じたものを積み上げていって、自然に内面から出てくるものがそれなんだって。ヒロインは物語を紡ぐ役割。ヒロインのリアクションでお客様は物語に引き込まれる。私はそんな風に受け取りました。

次の日から稽古前に台本を読まなくなりました。舞台上で起こっていることに反応して、セリフが飛び出てきて、周りを感じながら一つ一つ積み上げていって。もちろん、上手くいかなかったり、やりにくかったシーンもあったけど、今日いつもと違ったねって共演者の方々に言っていただいて、一歩前進出来たかなって。楽しかったです。

今回は、今まで自分がやってきた役づくりの仕方と違うやり方を沢山試して、なんでもやってみて、常に全力で体当たりで毎日過ごしていました。本当にあっという間だったの。

沢山叫ぶし泣くし、実沙緒ちゃんってこんな毎日だったんだなってしみじみ。

稽古終盤は実沙緒ちゃんと仲良くなるために見直した日々でした。お稽古を観て下さったかのこ先生からのお手紙をみんなで聞いて、今まで作ってきた感情の流れを、実沙緒として感じていきました。

原田実沙緒ちゃん。彼女はゼロからではなく、マイナスからのスタートなんです。それもどん底。小さい頃から悪い意味で周りとは違うと自覚していた女の子で。でも暖かい両親、大好きな友達、小さい頃自分と同じものが見えていたあの子の存在に支えられて、なんとか笑って生きてる。

匡と再会してから、色々なことに巻き込まれて、その度に迷って傷ついて。でも自分の運命を受け入れて、匡と一緒に生きていく覚悟を決めて。弱く見える彼女だけど、覚悟を決められるって凄いことだと思います。彼女を強くした匡もまた然り。お互いに強くしてるのよ(ToT)めちゃくちゃカッコいいじゃない！

だから私は匡と実沙緒の恋が大好きなんです。

匡と実沙緒だからあの修羅の中を歩いたんだよ。

素敵な2人です。

そんな想いが少しでも伝わったらいいなって、私なりに愛を込めて演じさせて頂きました。実沙緒ちゃんLOVEです！(ROBEではございません😑笑)

匡役の優くん。本当にありがとう。忠信役のじょーじさんのツイートでね、「彼は名前の通り優しい男です。座長の優のためにみんなが頑張るのが、この座組の強みだと思う。」ってあったんだけど、その通りだなって。沢山支えてもらったし、期間中は優くんの優しさに毎日触れてました。性格は匡と違うけど、中身はすごく似ていて、真っ直ぐで素敵な人です。2人のシーンも色々なことを試しました。そんな時間が凄く楽しかった。優くんが匡で良かったです。ありがとう！！

そう！BLACK BIRDカンパニーはとっても仲が良いのです！