通勤中のできごと・・・ | Tokyo de Kurasu

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日々の出来事について書いています。

通勤中、ウィーンの地下鉄での出来ごと。


ウィーンの地下鉄は
向かいあった座席で、
1つの区画に4人まで座ることができますが、
体格の大きいヨーロッパ人には特に、
大変狭い空間となります。


ある日の事。
若い女性が通路側の席に座っており、
大きな紙袋を足元におき、
携帯電話で話していました。


そこへ、途中から乗ってきた男性が
窓側の席へ座ろうとしました。
 


男性は、「紙袋が邪魔なので窓側の席へ通り抜けられない」
と言い、

若い女性がそれを聞いて謝りましたが、
大きな紙袋を動かす気配は見せず。

男性はその態度にカチン。謝る声も聞こえなかったようです。






ここから、口論が始まりました。。。



「こういう時は、きちんと謝るべきじゃないの?」


と大声で主張する男性に対して、

今度は若い女性がブチ切れました。



「私はきちんと謝ったわ!

きちんと聞いてなかったのは、あなたの方じゃないの?」


と始まり、
若い女性はそれに加えてギャーギャーと言い返し、
男性も負けずにワーワー言い、

男性が
そもそもこんな大きな紙袋を座席の足元に置いておくな、
と言うと、

女性は
じゃあ通路におけっての?!は?
といったやり取りが続きました。



ここで付け加えると、
男性も女性も、きちんとした身なりで
いわゆる「普通の人」のように見えました。


私は近くに座っていましたが、
乱闘に巻き込まれるのだけは嫌だと
思ってしまい、ヒヤヒヤしてました。








強気で言い返した女性を見ていて不思議だったのは、

男性から刃物で刺されたり、
暴力をふるわれるといった可能性を
ほとんど考えていない様子。




そこで私が考えたのは日本のこと。


もし東京で同じように
私が男性から怒鳴られたら、

おそらく刺されたり、暴力をふるわれる可能性を考えて、
ひたすら男性に謝り続けるのではないかと思います。


心の中では、
自分の言い分を伝えたくてたまらないにも関わらず。。







とはいえ、ウィーンの地下鉄の中には
良くない雰囲気の人もたくさん乗っているため、
毎回こういう事は起こらないのかもしれませんが、

今回の件は、私にとって新鮮な光景でした。