シリア内戦の和平仲介役を務める国連のデミストゥラ特使は11日、シリアの首都ダマスカスでアサド大統領と会談した。デミストゥラ氏は会談後、記者団に「長時間にわたり、非常に有益だった」と語った。内容については言及を避けた。
国連側が明らかにした。デミストゥラ氏は記者団に対し、2011年3月に反体制デモが活発化してからの死者が19万人を超えている現状は「衝撃的だ」と強調、内戦の政治的解決の必要性をあらためて訴えた。
また、勢力を拡大する「イスラム国」などの過激派による脅威を「新たな現実」と呼び、和平交渉の中で考慮に入れる必要があると述べた。(共同)