【東日本大震災】「助けてあげられなくてごめんね」 妻や息子亡くした父、3年半迎え冥福祈る | 毎日のニュース

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 募る思いを胸に、そっと手を合わせた。東日本大震災の発生から3年半を迎えた11日。被災地では早朝から、遺族らが亡くした家族や友人をしのび、冥福を祈った。

 津波で児童、教職員計84人が死亡、行方不明となった宮城県石巻市立大川小の被災した校舎。3年生だった次男、三条皓聖君=当時(9)、学校まで迎えに行った妻=同(48)=ら家族3人を亡くした父の真一さん(47)は慰霊碑の前で線香を上げ「3年半とは早いものだ。時間が過ぎても言えることは『助けられなくてごめんね』。それだけです」と唇をかみしめた。

 「3年半がたち、被災者とそれ以外の人との間で心のずれを感じる」と話したのは、仙台市若林区荒浜の慰霊碑で祈りをささげた住職、市川弘泰さん(41)。「悲しみの中にいる方々に寄り添って歩いていきたい」と語った。