北海道付近を進んだ低気圧の影響で、11日未明から札幌市や周辺市町村に猛烈な雨が降り、大雨特別警報が出た札幌市や岩見沢市などは約40万世帯、約80万人に避難勧告した。道内各地では道路の冠水や列車の運休なども相次いだ。
北海道開発局によると、国道276号、453号の一部区間が落石の恐れがあるとして通行止めとなった。
道や札幌市災害対策本部によると、道道や市道では冠水が発生し、通行できない場所がある。市立の幼稚園、小中高校、特別支援学校は休校となり、岩見沢市の21の小中学校も臨時休校となった。
JR北海道は、千歳線や室蘭線などの一部区間で運転を見合わせた。
冠水した道路を走行したという札幌市東区のタクシー運転手の男性(52)は「いつも通る道に水があふれていてびっくりした。こんな経験は初めてだ」と話した。