福岡県警は11日、平成10年に北九州市で元漁協組合長が射殺された事件に関わったとして殺人の疑いで、特定危険指定暴力団工藤会の最高幹部ら2人を同日にも逮捕する方針を固めた。同日朝、最高幹部の自宅を家宅捜索した。
工藤会が拠点とする北九州市やその周辺では不当な要求を断ったり、暴力団追放運動に関わったりする事業者や市民を襲撃する事件が相次ぎ、県警は工藤会への取り締まりを強化。組織上層部から摘発する頂上作戦に踏み切った。
2人は、10年2月18日、工藤会(当時は工藤連合草野一家)系組幹部らと共謀し、北九州市内の路上で元漁協組合長、梶原国弘さん=当時(70)=を射殺した疑いが持たれている。