ベネズエラの与党、統一社会党の集会で党員が、昨年死去した反米左翼チャベス前大統領を神格化し、キリスト教の祈りの言葉「主の祈り」の文言を変えて唱えたことが波紋を広げている。カトリック教会が抗議すると、チャベス氏の後継者マドゥロ大統領は「新たな異端審問だ」と反発。非難の応酬になった。
「天におられるわたしたちのチャベスよ」。1日に開かれた同党の集会で、女性党員が「わたしたちの父」をチャベス氏に言い換え「わたしたちを資本主義の誘惑に陥らせず、悪からお救いください」などと祈りの言葉を唱えた。
チャベス氏は「21世紀の社会主義」を掲げ貧困対策を推進。貧困層や内外左派勢力の間でカリスマ的人気を誇ったが昨年3月、がんとの闘病の末、死去した。
強権姿勢を強めていた同氏と対立したベネズエラのカトリック教会は、ウロサ大司教らでつくる司教会議が3日「『主の祈り』はイエス・キリストの言葉であり変えてはならない」と不快感を表明した。(共同)