栃木県佐野市で段ボール箱に入った少女の遺体が見つかった事件で、死体遺棄容疑で逮捕された岩崎春敏(はるゆき)容疑者(45)が、「(遺体を)段ボールで梱包し、捨てるのを手伝った見返りに報酬を受け取った。捨てたのは遺体だと分かっていた」などと供述していることが13日、捜査関係者への取材で分かった。
指名手配され、12日に同容疑で逮捕された栗林亨容疑者(30)が事件後、都内や埼玉県内のサウナ店などを転々としながら逃亡していたことも判明。県警は、栗林容疑者が岩崎容疑者を誘って遺体を遺棄したとみており、栗林容疑者と少女の間に何らかの接点があったとの見方を強めている。
2人は、埼玉県出身の職業不詳、白津佳奈さん(16)の遺体を敷布団でくるんで段ボール箱で梱包し3日夜、佐野市仙波町の県道沿いに遺棄した疑いが持たれている。
岩崎容疑者は5日、警視庁新宿署に出頭。栗林容疑者は12日、さいたま市内で身柄を確保された。
捜査関係者によると、岩崎容疑者は「インターネットを通じて知り合った栗林容疑者に『ごみを捨てる仕事をしないか』と誘われ、指定された場所に行った。少女とは面識がなかった」などと供述している。