あいおいニッセイ同和損害保険は13日までに、同社が株式を保有する企業の株主優待制度で受け取った食品や日用品を東日本大震災の被災地などへ寄贈することを決めた。
食品は、常温保管が可能で十分な消費期限が残っているものを「みやぎ生協コープフードバンク」(仙台市)へ贈る。日用品はバザーで販売し、売り上げで購入した車いすなどを福祉団体に寄贈する。
株式運用で収益を得る「機関投資家」の側面を持つ金融機関は多くの上場企業の株式を保有。株主優待品については、売却できるものは売却して収益化するなど社内利用しているケースが多いとみられる。
あいおいニッセイでもこれまでは社内利用が大半だったが、食品などは「有意義な利用法がないか」との声が社内であがり、被災地へ継続的に寄贈することにしたという。