米国、イラクへ軍事顧問団130人を増派 | 毎日のニュース

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 【ワシントン=青木伸行】米国防総省は12日、イラク北部に約130人の軍事顧問団を増派したと発表した。シンジャール山で避難民化しているクルド人の宗教少数派ヤジド派の住民に対する人道支援を、強化するためだとしている。

 増派されたのは米中央軍(司令部フロリダ州)の特殊部隊と海兵隊。目的については国防総省高官は、ヤジド派住民への「空からの救援物資投下以外に、どういった支援活動が可能かを探る。戦闘には参加しない」と説明した。

 イラクではすでに300人規模の軍事顧問団が、首都バグダッドや北部にイラク軍との統合作戦室を設置するなど、イラク軍への支援と情報収集活動に当たっており、空爆と支援物資投下を地上から支援している。だが、多くの住民が依然、過酷な状況にあり作戦の長期化も予想され、オバマ大統領はヘーゲル国防長官の増派要請を承認した。