12の国・地域で共同制作 歴史の見方が変わる
第一次世界大戦開戦から今年で100年を迎えることに合わせ、CSヒストリーチャンネルは15日午後9時ほかで、日本や米国など世界12の国と地域が共同制作した戦争ドキュメンタリー番組「ザ・ワールド・ウォーズ~権力者が生きた世界大戦~」(全6話)を一挙放送する。
番組は、優れたテレビ番組に贈られる今年の米エミー賞ドキュメンタリー部門などにノミネートされている。当時の映像や再現ドラマ、専門家らへのインタビューを通じ、1914年から45年にかけて世界中に飛び火した戦争の爪痕を振り返る。
第一次世界大戦の経験が後の「権力者」を形作っていく過程に焦点が当てられ、英国のチャーチルやドイツのヒトラー、日本の東条英機たちの決断が解き明かされる。インタビューにはパウエル元米国務長官ら各国要人に加え、日本からは防衛大の等松春夫教授や防衛省防衛研究所戦史研究センターの小谷賢主任研究官が出演している。
7月23日に行われた試写会で、ジャーナリストの竹田圭吾さんは「授業では一つ一つの出来事をバラバラに習うが、点でなく線でとらえると歴史は全部つながっている。歴史の見方を変えてくれる」と話した。
また、同じ東北新社グループのザ・シネマ、スターチャンネル、ファミリー劇場のCS3チャンネルも今月、戦争に関連した映画などを集中的に放送している。