小野寺五典防衛相は10日(日本時間11日)、米南部バージニア州のクワンティコ海兵隊基地で、海兵隊戦闘開発司令部のグラック司令官と会談した。同司令部は海兵隊の教育や戦術、武器の研究の拠点。両氏は、2018年度までに陸上自衛隊に離島奪還作戦を担う「水陸機動団」が新設されるのを見据え、技術や装備面での協力を拡大していく方針で一致した。
会談後、小野寺氏はワシントンで記者団に「実戦のノウハウを取得することが大事。連絡を密にする態勢を取りたい」と強調した。同基地にはすでに陸自幹部が、連絡要員として3年ごとに派遣されている。
会談に先立ち小野寺氏はワシントン近郊の国防総省で米軍輸送機オスプレイに試乗した。安倍政権で閣僚が乗るのは初めて。
小野寺氏は、自衛隊に15年度からオスプレイを導入するのを踏まえ「大型ヘリに比べ騒音も大きくなく、非常に操縦しやすい印象を受けた」と指摘。機体整備の情報提供を米側に求める考えを示した。(共同)