湿度が高く、ムシムシして何をするにも暑さを感じるこの季節。洗髪後、温風のドライヤーで乾かすのがおっくうになる人も多いのではないでしょうか。髪が長い人は、高温のドライヤーを当て続けることによる髪の傷みも気になるところ。少しでも速く乾かせるといいですよね。
市場で売られているドライヤーのほとんどは1200~1500ワット。最近は、表示されているワット数(消費電力)が同じでも、強力な風量で「速乾」をうたった製品も目にします。風量は説明書などに「○m3/分(○立方メートル毎分)」と表記され、数値が高いほど風量が多いことを表しています。どの程度の差があるのでしょうか。最大風量使用時が1.5立方メートル毎分のドライヤーAと1.1立方メートル毎分のBで比べてみました。
まず、風量を比べるため、起動させた状態の風でピンポン玉がどの程度持ち上がるかを調べました。Aの方が高く上がり、風量が多く強いことが分かります。
速乾はどうでしょう。3グラムの水をなじませ、ぬらした毛束に1分間、温風モードでドライヤーを当て、重量を測定しました。重量が少ないほど速く乾くといえます。結果はAがBの約3分の1でした。Aは見た目でも毛束がぬれて固まりになった所が少なく、ぬらす前の状態に近いさらっとした感触でした。風量が多いAの方が速乾といえそうです。