通信教育大手ベネッセコーポレーションの大規模な顧客情報漏えい問題で、同社関係者が10日、共同通信の取材に対し、情報を流用したのは通信教育事業を手掛けるIT事業者のジャストシステム(徳島市)であることを明らかにした。ジャストシステムからのダイレクトメール(DM)に、ベネッセにしか登録がないはずの個人情報が記載されていたことも分かった。
不審に思った顧客からの問い合わせが相次ぎ、ベネッセが調査に乗り出して流出が判明した。ジャストシステムは「担当者がいないので確認中」と話している。
ベネッセは、情報は不正に持ち出され、最大で約2070万件に上る可能性があると説明。警視庁が不正競争防止法違反の疑いで捜査している。
ベネッセによると、顧客は氏名や住所、電話番号といった個人情報を電話やはがきで登録する。