5日放送のNHK朝ドラ「花子とアン」が25・9%と、1・1ポイント上乗せの自己最高を記録した。この日は早朝にNHKがサッカーW杯ブラジル大会準々決勝「ブラジル×コロンビア」戦を生中継。注目の試合、かつ土曜日ということもあり、5時~同50分が9・7%、6~7時には15・3%(14位)をマークした(終了間際にブラジルのエース、ネイマール選手が重傷を負うショッキングな場面も)。続く「おはよう日本」(7時~同30分)は前4週平均と同じ11・4%にとどまったが、7時42分ごろに岩手県宮古市で震度5弱の地震があって、これを伝える「ニュース」(7時45分~8時)が17・1%(6位)、直後の「花子とアン」は26%近くまで上昇した。テンポの速い朝ドラ展開の行方に、W杯(ネイマール選手の続報も)、地震速報が加わった結果の自己最高更新だったろうか。
日テレが4日に放映した宮崎アニメ「もののけ姫」も21・9%の高視聴率を取った。丸3年ぶり、8回目のオンエアだが、平成16年以降の4回のうちでは唯一の20%超。宮崎アニメ放映の20%超も22年の「となりのトトロ」以来だ。
この「もののけ姫」の裏で7月ドラマ2本が始まり、TBS「家族狩り」(天童荒太原作、大石静脚本、松雪泰子主演)は10・5%、テレ朝の深夜ドラマ「匿名探偵」(高橋克典主演)も5・7%と、出ばなをくじかれた格好。(山根聡)