退職後の「自分の時間」交遊の場で SNSサイトで仲間づくり | 毎日のニュース

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 退職後、充実した第二の人生を過ごすのに大切なのが友達や仲間の存在だ。特に男性は退職すると、仕事仲間とのつきあいが薄くなり、人間関係が狭くなりがち。新たな交友関係を築くため、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)サイトを使う人も増えている。(油原聡子)

 ◆イベントで

 「ダリアがきれいね」「秋頃まで開園しているんですって」。6月下旬、東京都町田市で行われた、50代以上が中心のSNSサイト「趣味人倶楽部」のユーザー主催イベント。サイトを通じて知り合った男女6人が参加、植物園や公園を散策したり、ランチを楽しんだりした。

 企画したのは、神奈川県藤沢市の小林敦子さん(51)。小林さんが趣味人倶楽部への参加を始めたのは4年半前。「食べたいものや行きたい所がいろいろあるのに友達とは都合が合わなかった」。今では同サイトを利用し、週1回程度、イベントを開催している。「イベントに何度も来てくれる人もいます。友達が増えました」と笑う。

 趣味人倶楽部は、ディー・エヌ・エー(東京都渋谷区)が運営する、50代以上が7割を占めるSNSサイト。会員数は約30万5千人、月間アクセス数は約2億6千万PVに上る。日記や掲示板などのSNS機能、写真投稿などに加え、気になった人の日記や趣味のグループの更新情報を見たり、コメントできたりする。会員登録すると、自分のページが持てるようになるほか、ユーザー主催のイベント開催もあり、友達づくりができるのが特徴だ。