母子死亡率低下、目標達成に「遠く及ばない」 国連、黄信号の報告書 | 毎日のニュース

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 国連は7日、世界の貧困解消を目指すミレニアム開発目標(MDGs)の到達状況報告書を発表した。妊産婦死亡率を1990年の4分の1にする目標達成には依然「遠く及ばない」とし、乳幼児死亡率の引き下げ目標とともに“黄信号”をともした。

 潘基文事務総長は、国連本部で開かれた関連イベントで「(来年末の)達成期限まで550日を切った」と強調。「達成に向けた最後の一押し」を加盟国に呼び掛けた。

 乳幼児の死亡率は90年の3分の1にするのが目標で、報告書によると、オセアニアやサハラ砂漠以南のアフリカ諸国を除く全ての地域で半減までは到達した。肺炎や下痢、マラリアといった「防げる病気」で死亡する子供が多いと指摘し、さらなる対策を訴えている。(共同)