飛行機の歴史はわずか110年だ。ライト兄弟以前の時代は、空を飛ぶ乗り物の黎明(れいめい)期だった。それ以降も、多くのパイロットたちが危険と背中合わせで飛行機と飛行技術の向上、発展に努力してきた。
1927年にリンドバーグが成し遂げたニューヨーク-パリ間大西洋横断飛行以降、航空の世界の可能性に挑戦してきたのは、どんな人たちだったのか。世界初の航空機の開発に貢献した英国のジェフリー・デ・ハヴィランド、米国の大富豪、ハワード・ヒューズ、世界一周機「ニッポン」のベテラン機長、中尾純利まで16人の「ヒコーキ野郎」たちの軌跡を描く。(成山堂書店・本体1800円+税)