ロイター通信によると、イラク中部ディヤラ州の町ジャラウラ近郊で14日、政府軍による空爆があり、クルド自治政府の治安部隊員少なくとも7人が死亡した。
現場一帯は、イラク北部から首都バグダッドへの進撃を目指すイスラム過激派「イラク・シリアのイスラム国」と政府軍の攻防が続き、クルド部隊も展開している。詳しい状況は不明だが、空軍機が「イスラム国」を攻撃しようとして誤爆した可能性もある。
ジャラウラでは、政府軍部隊が12日から13日にかけて防衛を放棄。「イスラム国」がいったん制圧したが、政府軍の砲撃を受けて撤退し、その後クルド部隊が駐留していた。
クルド部隊は自治区内が本来の活動範囲だが、今回の危機では、政府軍部隊の撤退で生じた治安の空白を埋める形で域外にも展開している。(共同)