【りこめんど】緑の環境デザイン賞 子供が育てる「江戸の里」 | 毎日のニュース

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 人と自然が共生する環境を目指す緑化プランに資金を助成する「緑の環境デザイン賞」(都市緑化機構、第一生命主催)が今年で25年を迎える。今までに144の地域で新たな緑地が誕生してきた。

 平成25年度「国土交通大臣賞」を受賞した豊島区立仰高小学校(東京)は、校庭の一角にある樹齢70年のクスノキを中心に、ケヤキ、ホタル草、フキ、セリなど約100種類の植物、池、小川、滝のある里地里山ビオトープを計画し、3月に完成したばかり。いつのまにかカエルやアメンボがやってきて住み着いている。

 田淵貢造校長は「イメージは江戸時代ここにあった里地。子供たちには自然環境を再生し育てる大切さを学んでほしい」と願う。「雨が降ったとき校舎にカエルが入ってきて、皆、大はしゃぎだった」という。

 ビオトープ内の池や滝、小川は水の循環システム装置を利用。その理由を「都市の自然は簡単な手入れでないと継続していかないから」と桝野光路PTA会長。「クスノキはお父さん、向かい合うケヤキはお母さんで子供たちを見守っている」と話す。

 現在、26年度「緑の環境デザイン賞」「緑の都市賞」「屋上・壁面・特殊緑化技術コンクール」の募集(http://www.urbangreen.or.jp)と過去の25作品を対象にWEBコンテストを実施(http://dai-ichi-life-midorinokankyodesignshow.jp/)している。7月31日まで。