フジが昨年と同じく「土曜プレミアム」で生放送した「AKB48第6回選抜総選挙」のメーン枠(19時~21時22分)は16.2%だった。5月25日の握手会でメンバー2人が襲撃される事件が起きたばかりで、社会的関心も集まっていたが、昨年の20.3%、一昨年(水曜夜)の18.7%は下回った。
瞬間最高は28.7%。渡辺麻友(まゆ)が1位決定をコールされてステージに登場した場面(21時4分)でマークした。この数字は昨年記録した、1位の指原莉乃(さしはら・りの)(今回2位)を祝う花火場面の32.7%には届かなかったが、一昨年、指原が4位に決まって壇上で語る場面の28.0%を上回った。今年のまゆゆは総選挙でも瞬間視聴率でも女王になったというわけだ。
1年前の今ごろは“アイドルづくり”を取り込んだ朝ドラ「あまちゃん」が放送中で、ドラマ内容もちょうど現実に「第1回選抜総選挙」が行われた平成21年6~7月にさしかかっていた。アイドルづくりイベントである「第5回選抜総選挙」が20.3%をとった日に「あまちゃん」も20.5%とほぼ同率だった。こういう“テレビ的社会現象”こそが楽しいのだが。
初回9.7%のテレ朝木曜21時「BORDER」(全9回)は最終回14.4%。裏で同時に始まったTBS「MOZU Season1」(全10回)は初回13.3%、この週7.7%。逆のコースをたどる「MOZU」、最終回は?(山根聡)