ルネサス子会社を米社へ売却 液晶向け半導体 | 毎日のニュース

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 経営再建中の半導体大手ルネサスエレクトロニクスは11日、液晶向け半導体子会社「ルネサスエスピードライバ」(東京)を、米IT企業「シナプティクス」に売却することで合意したと発表した。売却額は約485億円。

 エスピードライバの株式はルネサスが55%、シャープが25%、台湾メーカーが20%保有している。各社は10月から12月にかけて売却する方針だ。

 ルネサスは自動車や産業機器向け事業に集中し、再建を急ぐ。シナプティクスには、携帯型端末向け事業を強化する狙いがある。

 エスピードライバは液晶の駆動などに使う半導体を手掛けている。スマートフォンやタブレット端末向けの需要により、業績は好調だった。しかし、韓国や台湾勢の台頭で、今後は価格競争が避けられないと判断し、ルネサスが売却先を探していた。