クリントン前米国務長官の回想録「困難な選択」が10日、全米で発売された。サイン会が開かれたニューヨーク・マンハッタンの書店では徹夜組を含め、米国初の女性大統領誕生を期待する約千人が長い列をつくった。
2016年大統領選への出馬が濃厚とみられているクリントン氏の新刊は大きな関心を集めている。政治サイト「ポリティコ」によると、予約分で既に100万部を突破。ベストセラーとなった03年の自伝「リビング・ヒストリー」が100万部に達するまでには、1カ月かかったという。
ただ内容に目新しさはないとの辛口の書評も目立っている。
クリントン氏はニューヨークを皮切りに、シカゴやロサンゼルスなど全米を行脚して新刊をPRする計画だが、本の売れ行きに加え、イベントの集客力も問われることになる。(共同)