中国広東省で昨年12月に覚せい剤所持容疑で愛知県稲沢市議の桜木琢磨容疑者が逮捕された事件で、同省広州市の検察当局が5月下旬、警察に身柄を差し戻して再度の補充捜査を指示したことが10日、分かった。関係者が明らかにした。
桜木容疑者が否認しているため、検察当局は3月に警察に補充捜査を指示。4月に再送検を受けて起訴するかどうかの審査を行ってきた。しかし、検察側は依然、証拠が不足しているとして再び補充捜査を命じた。
今後は警察の捜査に1カ月と、検察による起訴の可否審査に最長で1カ月半かかるため、捜査終結は8月にずれ込む可能性がある。
桜木容疑者は昨年10月末、広州の空港の手荷物検査でスーツケースから覚せい剤約3キロが見つかって拘束され、12月に逮捕された。(共同)