強い日差しが照りつけた決勝。王者ナダルは試合の経過とともに本来の強さを取り戻した。第1セットはバックハンドでミスを連発し、生命線のフォアの調子も上がらずに3-6で落とした。しかし、第2セットに入ると強烈なスピンを利かせたフォアの強打で巻き返し、7-5で奪い返すと左拳を突き上げて雄たけびを上げた。
第3セットでは疲労の色を隠せないジョコビッチの隙を突き、強打をライン際の厳しいコースに連発。会場が大歓声に包まれる中、第4セットを取り、3時間半の熱戦に終止符。史上初の5連覇にナダルは赤土のコートに崩れ落ちながらも、歓喜を全身に感じていた。(共同)