法科大学院修了者らを対象とする司法試験が14日、全国7都市の11会場で始まった。14、15、17日に論文式、18日に短答式試験が実施され、合格発表は9月9日。出願者は9255人だった。
政府が合格者数を「年間3千人程度」とする計画を撤回した昨年7月以降、初めての試験。自民党司法制度調査会も今年4月に「平成28年までに1500人程度を目指すべきだ」と提言しており、合格者数に注目が集まる。
法科大学院を修了しないで受験資格を得た予備試験通過者の参加は3年目。24~25年の司法試験合格率は、どの法科大学院より高かった。
現行の司法試験が始まった18年以降、受験者は年々増加していたが、法科大学院の定員削減などの影響で24年からは減少に転じた。25年の合格者は2049人で、合格率は26・8%。