陳舜臣さんの所蔵史料など展示 神戸市 | 毎日のニュース

毎日のニュース

今日の出来事をニュース配信中!

 「阿片戦争」や「小説十八史略」など中国を舞台にした歴史小説で知られる作家、陳舜臣(ちん・しゅんしん)さん(90)の著書や自筆原稿などを集めた「陳舜臣アジア文藝(ぶんげい)館」が今月、神戸市にオープンした。執筆の際に参考にした「宋書」「明史」「三国志」といった中国史に関する史料も展示され、陳さんは「国境を超え、アジアの若者が歴史や文化を学ぶ拠点となってほしい」と話している。

 数千点に及ぶ陳さんの所蔵史料は神戸市の自宅や兵庫県丹波市の別荘のほか、一部は早稲田大に寄贈、寄託されている。これらの散逸を防ごうと、長男で写真家の立人(りーれん)さん(61)が市内のNPO法人などと準備を進めてきた。