前回の南アフリカ大会で川口（岐阜）がチームのまとめ役として“サプライズ選出”されたＧＫだが、今回は川島、西川、権田の３人でほぼ間違いない。前回は大会直前に川島が楢崎（名古屋）から定位置を奪取したが、正確なキックが武器の西川も虎視眈々（たんたん）とレギュラー獲得を狙う。「第４」の候補を挙げるとすれば、国内組で臨んだ昨年の東アジア・カップで代表入りした林か。
ＤＦは欧州のビッグクラブで活躍する長友、内田の左右両サイドバック（ＳＢ）、足元の技術にたけた今野、吉田の両センターバック（ＣＢ）が絶対的レギュラーとして君臨してきた。
昨年のコンフェデ杯をはじめ強豪国相手に大量失点が続いていた際にも、ザッケローニ監督は「世界中からＤＦを選んでいいといわれても大きく変えるつもりはない」と長友らに厚い信頼を寄せる。Ｗ杯でも同じ守備ラインで戦う可能性が高い。ただ内田と吉田は故障からの回復途上にある。２度の手術に踏み切った長谷部（ニュルンベルク）に比べて程度は軽いとみられるが試合勘を含めて不安は残りそうだ。バックアップ要員にはＳＢ、ＣＢの両方をこなせる人材が抜擢（ばってき）される可能性がある。
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