さよなら「線路上のバー」 NY、70年代から運行…通勤客に惜しまれ | 毎日のニュース

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 会社帰りにアルコールを楽しめる「線路上のバー」にお別れ-。ニューヨーク市中心部を平日夕方に出発、郊外の住宅地へ向かう通勤電車に連結され、ビールやワイン、カクテルなどを販売するバーを備えた車両が9日、営業を終えた。常連の利用者は「一つの時代が幕を閉じた」と惜しんだ。

 「バー・カー」の愛称で呼ばれる車両は1970年代につくられ、メトロノース鉄道ニューヘブン線で走行。しかし老朽化が進み、川崎重工業が製造した飲食設備のない新型車両に置き換えられる。

 揺れる車内で飲むことができるようコップを入れる台を取り付け、座席はソファのように並んで腰掛けられる。米国の通勤電車には20世紀、同様の車両が多くみられたが、座席数増加などを背景として姿を消した。(共同)