3月末に国際線の発着枠が拡大した羽田空港の中や周辺で、「楽しみ」「くつろぎ」のためのサービスがどんどん充実している。近隣の温泉への無料送迎バスが増便されたり、空港内のショッピング・エリアが拡大したり…。海外へ旅行や出張に出かけるときも、フライトまでの待ち時間を退屈せずに済みそうだ。(山口暢彦)
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京急グループの京急開発が運営する「天然温泉平和島」(東京都大田区)は4月16日、羽田空港と結ぶ無料送迎バスを1日3便から7便に増やした。車両も、19人乗りのマイクロバスから55人乗りの大型リムジンバスへと変更した。
◆温泉まで15分
温泉は、羽田空港の国際線ターミナルから車で最短15分という好立地にあり、年中無休で24時間営業。送迎バスは、公共交通機関の止まる深夜・早朝に運行している。
京浜急行電鉄広報課の中野範親さんによると、増便したのは、「出張や旅行の前に温泉へ入るお客さまが増えているため」。さらに、国際線の発着枠拡大によって、これからも利用増が見込まれるからだ。
温泉そのもののサービスも拡充しており、昨年12月には、お湯につかりながら80インチの大画面テレビを楽しめる「ビューイング スパ」を、男女の浴場に設置している。
一方、京急電鉄は、訪日外国人向けのサービスにも力を入れる。今年3月には、羽田空港国際線ターミナル駅など3駅の構内と一部車両で、外国人向けに、無線LANサービスの無料提供を始めた。