クールジャパン海外展開へ中小企業支援 経産省、新興国の見本市出展で  | 毎日のニュース

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 日本独自のモノやサービス「クールジャパン」で海外展開を目指す中小企業を後押しするため、新興国で開かれる見本市への出展支援に経済産業省が乗り出すことが7日、分かった。ベトナムなど成長著しい新興国に的を絞り、日本企業の商品を集めたブースを作り現地関係者にPRする。ノウハウや人的余裕がない中小企業の出展を容易にし、海外進出の足掛かりにすることを狙う。

 今年度中にインド、ベトナム、インドネシア、ロシア、メキシコの5カ国で実施する。各国で開かれる見本市にブースを設け、海外進出を目指す企業の商品・サービスを展示する。出展費用は無料で、手間が掛かる見本市の主催者への申請も不要。現地メディアや流通関係者を招いた商談会も開き、これにより各国への進出企業を増やしたい考えだ。

 日本の特色を生かしたクールジャパン関連商品を手掛ける中小企業は少なくないが、人材や経験が豊富な大企業と比べて海外の見本市への出展が難しいとの悩みがあった。また、1社単独よりも多くの企業と一緒に出展した方が集客を見込め、商談の機会が増えることが期待される。

 6月にも現地でブースを企画・運営する事業者を決め、夏をめどに出展を希望する企業の公募を始める。各国でブースの規模は異なるが、それぞれ50社程度の商品を展示できるとみられる。

 経産省は、平成25年度に米国やイタリア、インド、ベトナムなど6カ国で現地企業とのビジネスマッチング事業を手掛けた。新興国では、クールジャパン関連商品への関心が高まっていることに加え、先進国と比べて現地企業との関係作りが難しいことから、今年度は新興国に特化することを決めた。