シリアの反体制派組織「シリア国民連合」のジャルバ議長は7日、米首都ワシントンで講演し、アサド政権側の空爆で劣勢に立たされている窮状を訴え、米政府に対空ミサイルの供与を強く求めた。
米政府は、穏健派とされる国民連合を中心にした反体制派の結束を支援しているが、内戦に参入しているイスラム過激派の手に渡ることを恐れ、これまでミサイルなどの武器供与には応じていない。
ジャルバ氏は、「地上部隊や艦船を派遣してほしいとは言わないが、(政権側)空軍を無力化するための武器が必要だ。テロリストには絶対に渡さない」と語った。
同氏は8日にケリー米国務長官と会談するほか、滞在中にオバマ大統領との会談も調整しており、対空ミサイル供与を直接要請する。(共同)